H&K AG36

H&K AG36
イギリス陸軍第1大隊ロイヤル・フュージリア連隊(1 RRF)の兵士、L85A2(SA80 A2)へL123A2(AG36)をマウントし運用

主にアサルトライフルのハンドガード部と交換する形で装着して使用される、アドオン型の単発式40mmグレネードランチャー。従来型と異なり、装填時にバレルが左側面にスイングして開くサイドスイング機構を採用している点が大きな特徴である。これにより、アメリカ軍のM203などと比べて、長寸の非致死性弾(催涙弾やフレア弾など)や各種特殊弾薬を制限なく容易に装填・運用することが可能となっている。人間工学に基づいた専用のピストルグリップと確実な作動をもたらすダブルアクション方式のトリガーを備え、本体左側面には使用時に展開する折りたたみ式のラダーサイトが配置されている。さらに、専用のショルダーストックパーツを装着することで、ライフルにマウントせずに単体で独立して運用することもできる高いモジュール性と柔軟性を有している。

Official Name (正式名称)H&K AG36
Country of Origin (開発国)ドイツ
Manufacturer (製造メーカー)Heckler & Koch
Designed (設計年)設計開発は1990年代半ばから進められ、1999年に設計が完了
運用開始(市場導入およびドイツ連邦軍への制式採用)は2001年
Primary Operators (主な運用組織)アメリカ合衆国アメリカ陸軍アメリカ海兵隊アメリカ海軍アメリカ空軍(AG36をベースにした発展派生型を「M320 / M320A1」として制式採用・大規模配備)、各連邦法執行機関の特殊部隊
イギリスイギリス陸軍、イギリス海軍、イギリス空軍(制式アサルトライフルL85A2/A3に装着する「L123A2 / A3 UGL」)、イギリス特殊部隊(UKSF:SAS/SBSなどにてL119A1/A2等に装着する「L17A1 UGL」として運用)
ドイツ:ドイツ連邦軍(陸軍の各歩兵部隊、海軍特殊部隊[KSM]、空軍、および陸軍特殊作戦司令部[KSK]等にて「AG36」としてG36等に装着、またはスタンドアロン型で運用)、連邦警察特殊部隊(GSG 9)、各州警察特別出動班(SEK)
フランス:フランス陸軍(主力小銃HK416Fへの更新に伴い、左右開閉式の最新派生型「HK269F」を主力アドオングレネードランチャーとして大規模導入・運用。それ以前より一部の特殊部隊が保有するG36用にAG36を少数運用)
オランダ:王立オランダ陸軍、王立オランダ海軍(オランダ軍仕様の光学サイト付きモデル「AG-NL」および「AG-C/EGLM」を、Diemaco C7/C8アサルトライフル等にマウントして運用)
カナダ:カナダ軍(「AG-C/EGLM」仕様をC7/C8アサルトライフル、および特殊部隊の各種タクティカルレールシステムを介して運用)
スペイン:スペイン軍(陸軍、海軍マリーン、空軍の各部隊で、制式採用しているG36Eアサルトライフルにマウントして運用)、国家警察(CNP)の特殊部隊(GEO)
ポルトガル:ポルトガル軍(ポルトガル陸軍特殊作戦部隊[CTOE]、およびG36を運用する各戦術セクションで導入)
リトアニア:リトアニア軍(リトアニア陸軍等で、主力制式火器であるG36V/G36KVアサルトライフルにマウントして運用)
ラトビア:ラトビア陸軍(ラトビア国家武装部隊においてG36の配備に伴い導入され運用)
ハンガリー:ハンガリー地上軍(近代化アセットの一環としてM320型を導入・運用)
イスラエル:イスラエル国防軍(一部の特殊作戦部隊および戦術評価用としてM320型を限定運用)
フィリピン:フィリピン海兵隊(部隊の火力支援アセットとしてM320型を調達・運用)
マレーシア:マレーシア軍(マレーシア陸軍、海軍特殊部隊[PASKAL]、空軍特殊部隊[PASKAU]、および王立警察の特別行動部隊[UTK]等でG36やHK416と組み合わせて運用)
インドネシア:インドネシア陸軍(陸軍特殊部隊[Kopassus])、インドネシア海軍(対テロ特殊部隊[Denjaka][KOPASKA]にてG36等と組み合わせて運用)
トルコ:トルコ軍(トルコ陸軍特殊部隊司令部[OKK]、および海軍特殊部隊[SAT]などの特殊作戦部隊において限定運用)
コソボ:コソボ治安軍(部隊近代化アセットの一環として導入)
モンテネグロ:モンテネグロ軍(歩兵部隊等の火力支援火器として保有)
サウジアラビア:サウジアラビア軍(サウジアラビア陸軍特殊部隊や国家警備隊の一部部隊において、国内ライセンス生産されているG36アサルトライフルとともに導入され運用が確認されている)
ヨルダン:ヨルダン軍(王室警護隊および特殊作戦部隊において、保有するG36シリーズ等にアドオンして運用)
アラブ首長国連邦 (UAE):UAE軍(特殊部隊等の一部の戦術ユニットにおいて、G36系火器のオプションとして少数運用)
タイ:タイ王立海軍(海軍特殊部隊[RTN SEALs]において、限定的に調達されたG36KVやHK416等に装着して運用)
ブラジル:ブラジル連邦警察(戦術作戦部隊[COT]など、G36を運用する一部の法執行機関の特殊部隊において限定保有)
ウクライナ:ウクライナ軍(2022年のロシア侵攻以降、西側諸国[主にドイツ・イギリスなど]からの防衛援助パッケージの一部、あるいは各種アサルトライフル供与の付属装備として、AG36、L123A2、M320などが前線部隊に流入し、実戦での運用が広く確認されている)
Type (種類)アンダーバレル・グレネードランチャー(Under-barrel grenade launcher / 銃架付てき弾発射器)(※専用ストックキット使用によりスタンドアローン火器としても運用可能)
Caliber (口径)40×46mm(低初速てき弾)
Action (作動方式)中折れ式(サイドスイング・ブリーチローディング)、ダブルアクション式トリガー
Overall Length (全長)約 348 mm – 350 mm (アサルトライフル等へ装着する本体単体の長さ)
Barrel Length (銃身長)280 mm(11 inches)
Weight (重量)1.36 kg
Rate of Fire (発射速度)約 6 rpm
Effective Range (有効射程)約 150 m(点目標) / 約 350 – 400 m(面目標)
Feed System (給弾方式)単発・手動装填(Single-shot, manually loaded)
画像の引用元
  1. By Photo: Cpl Si Longworth RLC (Phot)/MOD, OGL 2, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=34481446

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