
L85A3(SA80 A3)は、イギリス軍の標準制式アサルトライフルであるSA80ファミリーの最新近代化改修型ブルパップ式自動小銃。初期型(A1)の深刻な信頼性不足を解消したA2型をベースに、延命措置および現代の戦術要求への適応を目指す「中期性能向上(MLI)計画」の一環として開発された。最大の技術的変更点として、従来構造からハンドガードとの接触を最小限に抑える「フリーフローティング・バレル(自由浮動式銃身)」構造へと刷新され、射撃時の反動や外部応力による影響を排除して命中精度と一貫性を大幅に向上させている。また、レシーバー上部からハンドガードにかけて一体型のピカティニー・レール(20mm RIS)がフルレングスで配備されたほか、側面には独自の「HKey」モジュラー・レール・システムが統合され、各種光学照準器や夜間低光量光学ユニット、レーザーライトモジュールの迅速かつ自由度の高い換装を可能にした。アセット全体の表面仕上げには、耐久性と環境耐摩耗性に優れたセラコート(Cerakote)による「フラット・ダーク・アース(FDE)」カラーが採用され、各種作戦地域における迷彩効果を高めている。強固なスチール製アッパーレシーバーの内部構造にも細かな再設計や安全機能の追加が施されており、従来のA2型と比較して約100gの軽量化と人間工学的なハンドリング性能の向上が図られている。
| Official Name (正式名称) | L85A3 / SA80 A3 |
| Country of Origin (開発国) | イギリス / ドイツ(イギリスで設計された基本構造をベースに、ドイツのHeckler & Koch社が中期性能向上[MLI]計画の主契約者として近代化改修設計を担当) |
| Manufacturer (製造メーカー) | Heckler & Koch(※元々のL85A1/A2の本体製造自体はRoyal Ordnance等によるものだが、A3仕様への完全なコンバージョン・アップグレード工程および新規コンポーネント生産はHeckler & Koch社が一括して受託・実施) |
| Designed (設計年) | 既存のL85A2を刷新する中期性能向上計画(MLI)の一環としてHeckler & Koch社らによって開発が進められ、2016年にプロトタイプが一般公開されて基本設計が完了、その後2018年からイギリス軍の実戦部隊への最初の支給および本格的な部隊運用が開始された。 |
| Primary Operators (主な運用組織) | イギリス:イギリス陸軍、イギリス海軍(王立海兵隊)、イギリス空軍(陸軍の各ライン歩兵連隊、空挺兵、海兵隊コマンド部隊、および空軍レジメントを含むすべての主要戦闘コンポーネントにおいて、標準制式アサルトライフル・個人携帯兵器アセットとして調達・保有・運用) |
| Type (種類) | アサルトライフル(Assault rifle) |
| Caliber (口径) | 5.56x45mm NATO |
| Action (作動方式) | ガス圧作動(ショートストロークピストン)、ターンボルト閉鎖(Gas-operated, rotating bolt) |
| Overall Length (全長) | 785 mm (30.9 in)(※ストック折り畳み機構:なし[固定式ブルパップ構造のため展開・折り畳みの区分なし]) |
| Barrel Length (銃身長) | 518 mm (20.4 in) |
| Weight (重量) | 約 4.03 kg(※光学照準器および装填されたマガジンを含まない本体・ハンドガードのみの純粋な空虚重量。なお、実戦配備時の標準光学照準器[ELCAN SpecterOS 4x]、HKey対応バーティカルグリップ、および30連マガジン(フルロード)をすべて装着した全備重量は約 4.98 kg) |
| Rate of Fire (発射速度) | 610 – 775 rpm |
| Effective Range (有効射程) | 400 m(アイアンサイト使用時) / 600 m(標準支給の光学照準器使用時) |
| Feed System (給弾方式) | 30-round STANAG magazine ※イギリス軍では主にMagpul社製のポリマー製EMAG等を標準装備として運用 |
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画像の引用元
- By Photo: CPL REBECCA BROWN/MOD, OGL 3, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=94578529















