
概要と開発の背景
Beretta GLX160は、2000年代初頭にイタリアのBeretta(Fabbrica d’Armi Pietro Beretta S.p.A.)が開発した単発式の40mmグレネードランチャーである。2000年代、イタリア軍は兵士の高度な装備近代化を推進する「歩兵近代化(Soldato Futuro)」計画を始動させた。これに伴い、部隊の即応火力および近接領域における曲射支援火力を向上させるため、新型アサルトライフルであるBeretta ARX160の開発と並行して、ライフル下部に無加工で直接装着可能な軽量かつ高精度なアンダーバレル・グレネードランチャーの獲得が必要とされた。従来の重厚な発射器からの軽量化や、小銃から取り外して単体でも迅速に運用できる高い拡張性を目指して開発がスタートし、ARX160の主要システムおよび独立型火器として完成した。
構造と技術的特徴
構造上の最大の特徴は、ガラス繊維強化ポリマー(Fiberglass Reinforced Polymer)を多様に取り入れ、単体重量わずか約1.0kgという圧倒的な軽量性と高い耐久性を両立させている点にある。作動方式には前方に銃身をスライドさせて薬室を開口する前進スライド式(スライドフォワード)メカニズムと、ダブルアクショントリガー機構を採用している。銃身を前方へ動かすことで左右どちらからでも直感的に弾薬を装填・排莢できる完全アンビ(左右両対応)構造を備え、素早い再装填が可能である。小銃下部のピカティニーレール(MIL-STD-1913)へのワンタッチ装着に対応するほか、専用の5段階伸縮式ストックフレームおよびピストルグリップを組み合わせることで、独立したスタンドアロン(単体運用型)火器としても可搬できる柔軟な設計が施されている。
運用実績と評価
2000年代後半の制式化以降、開発国であるイタリア軍をはじめ、トルクメニスタン軍などBeretta ARX160を導入した世界各国の機関で採用・運用された。また、日本の防衛省においても陸上自衛隊の20式5.56mm小銃の導入に伴い、小銃下部に装着可能なアタッチメント火器として短銃身改修型である「GLX160A1」が選定・導入された。実際の訓練や日米共同演習等においては、小銃全体の重量バランスを崩さない軽量さや、50mから400mまで50m刻みで調整可能なラダーサイトを用いた正確な面火力支援能力が具体的かつ高く評価されている。各種小銃への高い適合性とスタンドアロン運用への切り替え能力を備え、現代歩兵における最新の面支援用火器システムとして確固たる立ち位置を占めている。
| Official Name (正式名称) | Beretta GLX 160 |
| Country of Origin (開発国) | イタリア |
| Manufacturer (製造メーカー) | Fabbrica d’Armi Pietro Beretta |
| Designed (設計年) | イタリアのBerettaによって2000年代後半に開発され、2010年代初頭からイタリア軍などで運用が開始された40mmグレネードランチャー |
| Primary Operators (主な運用組織) | イタリア:イタリア陸軍、イタリア海軍海兵部隊 San Marco旅団、COMSUBIN、第9落下傘強襲連隊 Col Moschin(GLX 160) 日本:陸上自衛隊(普通科部隊、水陸機動団、第1空挺団、特殊作戦群など)(てき弾発射器/GLX 160系) エジプト:エジプト軍(ARX160装備部隊向けGLX 160) カザフスタン:カザフスタン軍特殊部隊(ARX160装備型GLX 160) アルバニア:アルバニア特殊部隊(GLX 160) トルクメニスタン:トルクメニスタン軍(ARX160装備型GLX 160) |
| Type (種類) | 擲弾発射器 |
| Caliber (口径) | 40×46mm |
| Action (作動方式) | Single-shot(),Pomp-action(ポンプアクション) |
| Overall Length (全長) | 364mm(ストック短縮時の単体運用時:574mm) |
| Barrel Length (銃身長) | 280mm |
| Weight (重量) | 1.1kg (Mounted) / 2.2kg (Stand-alone with stock) |
| Rate of Fire (発射速度) | Single shot |
| Effective Range (有効射程) | 350-400m |
| Feed System (給弾方式) | Breech-loaded, single shot |
OPERATING FORCES / 運用国・軍種
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画像の引用元
- By www.esercito.difesa.it, CC BY 2.5, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=95282945







