
L85A2(SA80 A2)は、イギリス軍の主力アサルトライフルであり、初期型(A1)の致命的な作動不良や低い信頼性を克服するために開発された大規模近代化改修型である。1990年代後半からHeckler & Koch社によってボルトキャリア、エキストラクター、ガス閉鎖系、給弾マガジンなどの主要内部構造が包括的に再設計され、過酷な砂漠環境等でもトップクラスの動作安定性を発揮する高精度なブルパップ式自動小銃へと生まれ変わった。2018年以降は最新のA3型への更新が順次進められているが、イギリス国防省の公式記録によると依然として12万挺以上の広範な数が現役保有されており、現在も一般歩兵や後方支援部隊、訓練部隊における第一線の標準制式小銃として広く運用され続けている。
| Official Name (正式名称) | L85A2 / SA80 A2 |
| Country of Origin (開発国) | イギリス / ドイツ(基本設計・生産はイギリス、近代化改修設計はドイツ) |
| Manufacturer (製造メーカー) | Heckler & Koch(元のL85A1本体はRoyal Small Arms FactoryやRoyal Ordnanceによって製造されたが、A2仕様への完全な再設計・部品の新規製造および近代化改修工程はHeckler & Koch社が一括して受託・実施) |
| Designed (設計年) | L85A2(SA80 A2)アサルトライフルの近代化改修プログラムは、1997年にイギリス国防省が委託してHeckler & Koch社により改修設計が開始され、2000年から2002年にかけて本格的な生産・改修工程が行われた後、2001年末から実戦部隊への支給が開始されて2002年に正式に運用開始となった。 |
| Primary Operators (主な運用組織) | イギリス:イギリス陸軍、イギリス海軍(王立海兵隊)、イギリス空軍(全主要戦闘部隊・後方支援部隊において12万挺以上が現役の標準制式アサルトライフルとして稼働・運行管理中) ジャマイカ:ジャマイカ国防軍(主に第1、第2、第3ジャマイカ連隊などの主力歩兵部隊・要人警護ユニットにおいて、イギリスからの公式供与により標準制式小銃として現役運用中) ネパール:ネパール軍(イギリス軍グルカ兵関連の訓練コンポーネントおよび特殊割当アセットとして限定運用・保有) シエラレオネ:シエラレオネ共和国軍(英軍の軍事訓練ミッションに伴い、過去に公式供与されたアセットを国内部隊が引き続き現役保有・運用) ジンバブエ:ジンバブエ軍(過去の防衛援助調達プログラムによる公式残存アセットを保有) アフガニスタン:旧政府軍(国家保安局[NDS]や一部のコマンド部隊)が英軍から供与され運用していたL85A2を、現在の政権軍・武装組織(タリバン等)がそのまま接収し、鹵獲品として保有・運用 |
| Type (種類) | アサルトライフル(Bullpup assault rifle) |
| Caliber (口径) | 5.56x45mm NATO |
| Action (作動方式) | ガス圧作動(ショートストロークピストン)、ターンボルト閉鎖(Gas-operated, rotating bolt) |
| Overall Length (全長) | 785 mm (30.9 in)(固定式ブルパップ構造のため、ストック展開時・折り畳み時の区分および機構はなし) |
| Barrel Length (銃身長) | 518 mm (20.4 in) |
| Weight (重量) | 約 3.82 kg(マガジンおよび光学照準器を含まない銃本体のみの空虚重量。なお、4倍率SUSAT光学照準器とフルロードした30連マガジンをすべて装着した全備重量は 4.98 kg となる) |
| Rate of Fire (発射速度) | 610 – 775 rpm |
| Effective Range (有効射程) | 400 m(アイアンサイト使用時) / 600 m(標準支給の光学照準器使用時) |
| Feed System (給弾方式) | 30-round STANAG magazine ※イギリス軍では主にMagpul社製のポリマー製EMAG等を標準装備として運用 |
画像の引用元
- By Photo: LA(Phot) Gaz Faulkner/MOD, OGL v1.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=26925815












