HC-130J Combat King II

HC-130J Combat King II

HC-130JコンバットキングIIは、C-130Jスーパーハーキュリーズをベースに開発され、アメリカ空軍が運用する唯一の固定翼専用人員回収・戦闘捜索救難(CSAR)プラットフォームである。老朽化した旧型の後継として、未整備の滑走路や厳しい戦闘環境下への迅速な展開を目的に開発された。夜間や低高度での戦術飛行能力に優れ、脅威検出・対抗手段、赤外線前方監視(FLIR)システム、最新の通信統合機能(SACUやLink-16)を備える。特殊作戦部隊や人員の潜入・脱出支援のほか、空中でのヘリコプターおよびチルトローター機(CV-22等)への給油、地上の前方拠点給油(FARP)、人道支援、災害救助など多範な任務を担う。

Official Name (正式名称)HC-130J Combat King II
Country of Origin (開発国)アメリカ合衆国
Manufacturer (製造メーカー)Lockheed Martin Corporation
Designed (設計年)老朽化した旧型機を更新するため2008年6月にアメリカ空軍がロッキード・マーティン社へ既存のC-130Jをベースとした特殊作戦・救難仕様の改修契約を発注したことで設計・開発が始動し、2010年7月29日に初飛行を行った後、最初の機体の部隊引き渡しを経て2012年4月25日に初期運用能力(IOC)を公式に獲得して運用が開始された。
Primary Operators (主な運用組織)アメリカ合衆国アメリカ空軍(空戦軍団(ACC)傘下の第71救難飛行隊(71st RQS)および第79救難飛行隊(79th RQS)、航空教育訓練軍団(AETC)傘下の第550特殊作戦飛行隊(550th SOS)、空軍予備役コマンド(AFRC)傘下の第920救難航空団(39th RQS)、ならびに空軍州兵(ANG)に所属する第106救難航空団(102nd RQS)、第129救難航空団(130th RQS)、第176航空団(211th RQS)において、唯一の固定翼専用人員回収・戦闘捜索救難(CSAR)プラットフォームとして現役運用されている)
Crew (乗員)3名 (操縦士2名、戦闘システム士官(Combat Systems Officer)1名。任務の構成に応じて2名のアシスタント(Loadmaster)を追加配置した5名構成で運用されるのが一般的である。なお、純粋な人员・兵員輸送任務時のキャパシティとしては最大92名、空挺隊員運用時は最大64名、航空医療後送(AE)任務時には担架(リター)74床および医療スタッフ・付添人21名の計95名までを作戦室・キャビンに収容することが可能である)
Dimensions (寸法):全長、全幅(翼幅)、全高L (全長): 29.57 m (97 ft 9 in)
W (全幅): 40.4 m (132 ft 7 in)
H (全高): 11.58 m (38 ft 9 in)
Empty / Max Takeoff Weight (自重 / 最大離陸重量)Empty (自重): 39,898 kg (87,961 lb) (※公式の運用空虚重量(Operating Weight Empty)データに基づく。資料により約40,369 kg(89,000 lb)とするデータも存在する)
Max Takeoff Weight (最大離陸重量): 74,389 kg (164,000 lb) (この最大離陸重量の制限内において、ミッション用レスキュー機材や物資・463Lマスターパレット最大5枚などを積載するための最大ペイロード(純貨物搭載量)として 15,875 kg(35,000 lb)までの可搬能力を備える)
Powerplant (エンジン):型式、推力型式: 4x Rolls-Royce AE 2100D3 (ターボプロップエンジン)
推力: 1基あたり 4,591 shp (プロップ軸馬力)
Max Speed (最大速度):マッハ表記、高度別の速度マッハ表記: 不明 (ターボプロップ機のためマッハ数での公式な最高速度規定値は非公開) 高度別の速度: 海面高度(Sea Level)において 316 knots (約 585 km/h) (米空軍およびメーカー公式仕様に基づく指示対気速度。なお、別の性能上限データとして 363.4 mph(約585 km/h)または最高速度 380 mph(約610 km/h)と記載する軍事資料もある)
Combat Range (戦闘行動半径) / Ferry Range (航続距離)Combat Range (戦闘行動半径): 不明 (公式な戦闘行動半径は非公開)
Ferry Range (航続距離): 4,000 miles (約 6,437 km) (※給油を行わない最大航続データとして「4,000 miles以上(Beyond 4,000 miles / 3,478 nautical miles)」と規定される。なお、機体自体が空中給油の受油能力を備えるため、受油により実質無限に延長可能)
Service Ceiling (実用上昇限度)33,000 ft (10,000 m)
Hardpoints (ハードポイント):ミサイルや爆弾の搭載能力None (主翼下のパイロンに救難ヘリコプターやチルトローター機へ空中給油を行うための給油ポッドを懸架するシステムが標準装備されている)
Fixed Armament (固定武装):機関砲の口径、弾数None
  1. By Tech. Sgt. Dhruv Gopinath – https://www.dvidshub.net/image/7894210/kings-air-and-ground-81st-erqs-conducts-dirt-takeoffs-and-landings, Public Domain, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=134587212

上部へスクロール