TU-2S Dragon Lady

TU-2S Dragon Lady

アメリカ空軍の高高度偵察機U-2Sの複座訓練型飛行機。カリフォルニア州のビーア空軍基地に所在する第9偵察航空団などに配備されており、パイロットが実際の偵察任務に赴く前の飛行訓練や熟練度の向上に用いられている。機体は教官と訓練生が搭乗する2席のコックピットを備え、かつてはU-2STとも呼ばれていた。U-2シリーズ特有の極めて難度の高い離着陸を安全に行うため、滑走路上を並走するチェイスカーを運転する別のU-2パイロットから無線で高度や滑走路の整合位置などの支援を受ける特殊な訓練が実施される。アメリカ空軍は2024年初頭からTU-2Sの退役を開始しており、U-2フリート全体を段階的に退役させる計画を進めている。

Official Name (正式名称)TU-2S Dragon Lady
Country of Origin (開発国)アメリカ合衆国
Manufacturer (製造メーカー)Lockheed Martin Aeronautics
Designed (設計年)原型となるU-2の初期設計は1953年にClarence “Kelly” Johnson率いるロッキード社のスカンクワークスによって行われて1955年8月にプロトタイプが初飛行を達成し、現在の機体サイズの基礎となった大型化モデルのU-2Rは1967年に初飛行している。運用開始年については、アメリカ空軍の公式ファクトシートにおいてU-2シリーズ全体の初期運用能力(IOC)獲得が1956年と規定されているほか、既存の複座訓練機(1980年代に製造されたTR-1B等)をベースにGE製F118-101エンジンへの換装などを実施した現在の「TU-2S」仕様としては、1994年以降に開始された近代化改修投資を経て1995年から順次再納入され、本格的な運用が開始されている。
Primary Operators (主な運用組織)アメリカ合衆国アメリカ空軍(航空戦闘軍団第9偵察航空団にて、高高度偵察機U-2Sのパイロット育成および飛行訓練用に5機のTU-2S Dragon Ladyを現役運用中)
Crew (乗員)2名 (訓練生 1名、教官 1名)
Dimensions (寸法):全長、全幅(翼幅)、全高L: 19.2 m (63 ft)
W: 31.39 – 32.00 m (103 – 105 ft)
H: 4.80 – 5.09 m (16 – 16.7 ft)
※公表する資料や測定基準、機体バージョンにより数値に幅が存在
Empty / Max Takeoff Weight (自重 / 最大離陸重量)自重: 7,257 kg (16,000 lb) (ベースとなったU-2Sの数値であり、TU-2S固有の自重データは非公表または不明)
最大離陸重量: 18,000 – 18,144 kg (40,000 lb)
Powerplant (エンジン):型式、推力型式: 1x General Electric F118-101 ターボファンエンジン
推力: 17,000 lb
Max Speed (最大速度):マッハ表記、高度別の速度高度別の速度: 巡航速度または最大速度として 410 mph (約 660 km/h) や 475 mph (764 km/h) などの性能値は存在するが、特定の高度階層別の詳細な制限速度規定は非公開または不明
Combat Range (戦闘行動半径) / Ferry Range (航続距離)航続距離 (Ferry Range): 約 9,600 – 11,265 km以上 (6,000 – 7,000+ miles / 6,090 nmi)
Service Ceiling (実用上昇限度)21,212 m 以上 (70,000 ft 以上 / Above 70,000 feet)
Hardpoints (ハードポイント):ミサイルや爆弾の搭載能力None
Fixed Armament (固定武装):機関砲の口径、弾数None
  1. By War.gov by Air Force Staff Sgt. Frederick Brown – https://www.war.gov/Spotlights/DOW-Support-to-the-Southern-Border/Photos/igphoto/2003774881/

上部へスクロール