LAV-C2/C2A1/C2A2 (Light Armored Vehicle – Command and Control)

LAV-C2 (Light Armored Vehicle - Command and Control)
第1海兵師団第1軽装甲偵察大隊の米海兵隊

8×8輪駆動の水陸両用軽装甲車「LAV-25」ファミリーにおける移動式指揮通信車(指揮統制型)バリアント。共通のPiranha Iベースの車体プラットフォームを基盤としつつ、戦術指揮やデータ通信任務の効率化のために後部人員コンパートメントのルーフライン(車高)を高く設計して車内容積を拡張しているのが外見上の大きな特徴である。車内には無線機やデータリンク機器をはじめとする複数の戦術通信用ワークステーションが機能的に統合されており、移動指揮所(CP)や大隊・中隊レベルの戦術作戦センター(COC)として運用される。自衛用として車長用キューポラに7.62mm汎用機関銃マウント(M240等)を装備し、基本乗員である操縦手、車長のほか、部隊指揮官や幕僚、複数の通信運用手など計7名(バリアント改修状況により変動あり)のスタッフを収容して、陸上および水上の双方で機動的な戦術指揮統制能力を提供する。

Official Name (正式名称)LAV-C2/C2A1/C2A2 (Light Armored Vehicle – Command and Control)
Country of Origin (開発国)カナダ / アメリカ合衆国 (スイスのMOWAG社製「Piranha I」をベースにカナダおよびアメリカ合衆国で共同開発・近代化)
Manufacturer (製造メーカー)General Dynamics Land Systems (GDLS) / GDLS-Canada (初期開発時はGeneral Motors Diesel Division)
Designed (設計年)LAV-C2の基本設計・開発プログラムの選定および初期生産契約の締結(設計年)は1982年であり、最初の機体が公式に引き渡されて初期運用能力を獲得した運用開始年は1987年
Primary Operators (主な運用組織)アメリカ合衆国アメリカ海兵隊(各軽装甲偵察大隊[Light Armored Reconnaissance Battalion / LAR]等において、移動指揮所[CP]および戦術作戦センター[COC]機能を担う主力指揮通信車両としてLAV-C2 / LAV-C2A1 / LAV-C2A2を運用)
サウジアラビア:サウジアラビア国家警備隊(Saudi Arabia National Guard / SANG:米国からの対外有償軍事援助[FMS]を介して導入。同一のモデム・通信コンパートメントを装備した「LAV Command and Control Vehicle(LAV-CC)」仕様完成システムを公式受領し、機械化旅団の移動指揮ポストとして運用)
オーストラリア:オーストラリア陸軍(Australian Army:LAV-25(LAV II)をオーストラリア仕様にした「ASLAV」のType II車体に、拡張無線インストレーション、専用マップボード、増設通信マスト等のミッション役割キット[MRIK]を組み込んだ装甲指揮車型「ASLAV-C(Command)」を各騎兵連隊の連隊・中隊本部等にて現役運用)
カナダ:カナダ陸軍(Canadian Army:LAV-25と同一の8×8輪駆動車体プラットフォームをベースに製造された直系同型品である「バイソン装甲車」のバリアントとして、追加の通信ディバイスおよび専用作戦処理システムを内包した戦術コマンド・コントロール・コミュニケーション車型「Bison C3(Command Post Vehicle)」を 82両保有・現役運用)
Crew / Capacity (乗員および兵員輸送数)2名 (Commander、Driver) + 兵員輸送数(指揮・幕僚・通信要員)5名 (Battalion Commander、Staff Officer、Radio Operators 3名) 計7名
Combat Weight (戦闘重量)28,200 lbs (12,800 kg / 12.8 metric tons)
Dimensions (寸法: 全長/全幅/全高)W (全幅): 98.4 inches (2.50 m)
L (全長): 259.0 inches (6.58 m) ※車体長。主砲塔をもたないため砲身前方突出値はなし
D (全高): 110.0 inches (2.79 m) ※ルーフ拡張仕様の車体高。上面マウント機銃等の突出物は含まず
Armor (装甲の詳細: 複合装甲、ERA、APSの有無)高硬度圧延均質鋼製溶接車体(Welded rolled hard homogeneous steel armor)
基本仕様で7.62mm弾および砲弾破片に対応。A2/A3改修機では追加の弾道装甲パッケージ(BPUP)および内部スパルライナーの適用が可能。
Main Armament (主武装)None
Secondary Armament (副武装)車長用キューポラに装備された 1x M240 7.62mm機関銃(携行弾数:総計1,000発、うち即応弾200発、格納弾800発)、および 2x M257 4連装煙幕弾発射機(Smoke Grenade Launchers)
Engine (エンジン出力 hp/kW)General Motors 6V53T (6気筒2サイクル・スーパーチャージャー付きディーゼル)
出力: Gross 275 hp @ 2,800 rpm (205 kW)
Max Speed (最高速度: 整地/不整地)Paved (整地): 62 mph (100 km/h)
Unpaved (不整地): 不明 (※公式仕様上のオフロード時速の数値指定はなく「優れた不整地走破性」と規定)
水上航行(スクリュー推進): 6.5 mph (10 km/h)
Operational Range (航続距離)道路巡航において最大約400 miles (640 km)
画像の引用元
  1. By Cpl. Dylan Chagnon – https://www.dvidshub.net/image/5226860/1st-lar-marines-conduct-hot-checks, Public Domain, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=102895504

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