
海上自衛隊の運貨船9号型(うんかせん9ごうがた)は、公称船型「50トン型運貨船」として分類される第1種支援船である。主な任務は各基地の港務隊などに配備され、艦艇に対する物資や弾薬、魚雷などの重量物を輸送・補給することである。船型はアメリカ海軍のLCM(8)型機動揚陸艇との類似が指摘されており、船首にバウ・ランプ(可動式の乗り込み斜路)を備えているのが大きな特徴である。これにより、海岸へ直接擱座しての車両や物資の揚陸(ビーチング)移動を可能としている。船体中部には物資揚降用のクレーンを備えており、艤装は建造時期により変化している。初期船では両舷に2トン小型クレーンを計2基装備していたが、YL-13以降の後期船では左舷側へ大型クレーンを1基のみ配置する設計へと変更され、主機関の刷新とともに合理化が図られている。
| Official Name (正式名称) | 運貨船9号型 / YL-09 class landing craft lighters |
| Country of Origin (開発国) | 日本 |
| Manufacturer (製造メーカー) | 横浜ヨット、石浜造船所など、国内の複数造船所 |
| Designed (設計年) | 昭和53年度(1978年度)計画において基本設計・建造予算が計上され、同計画に基づく1番船「運貨船9号(YL-09)」が1979年に起工、翌年の1980年3月28日に竣工したことで運用を開始 |
| Primary Operators (主な運用組織) | 日本: 海上自衛隊 各地方隊隷下 港務隊 |
| Displacement (排水量):基準排水量 / 満載排水量 | 基準排水量(公称船型):軽荷 50 t 満載排水量:120.5 t |
| Dimensions (寸法):全長、最大幅、喫水 | 全長 27.0 m × 最大幅(W) 7.0 m × 深さ(H) 2.6 m × 喫水(D) 1.04 m(※一般要目の喫水表記は最大約1.0m〜1.04m) |
| Propulsion (機関): | ディーゼル推進 / 初期型(YL-09〜YL-12):いすゞ自動車製 E120T-MF6RE ディーゼルエンジン 2基、2軸駆動、総出力 560 PS 後期型(YL-13以降):いすゞ自動車製 UM6SD1TCC ディーゼルエンジン 2基、2軸駆動 |
| Speed (速力): | 9 kt |
| Range (航続距離): | 公開データなし |
| Complement (乗員数): | 5名 |
| Sensors and Processing Systems (センサー・レーダー): | 航海用レーダー 1基 |
| Armament (兵装): | 港湾内での消火活動(消防船機能)を想定し、泡沫原液タンク1基と、船橋(ブリッジ)天井の両舷に計2基の放水銃を装備 |
| Aircraft Carried (艦載機)、 Carrying capacity(積載能力): | 積載重量(貨物搭載能力)は「50 t」。船首に可動式の「バウ・ランプ(乗り込み斜路)」を備えており、砂浜などの海岸へ直接擱座しての車両や物資の揚陸(ビーチング)運搬・移送能力を有している。また、人員輸送時には最大「200名」を輸送可能。船体中部には物資揚降用のクレーン(初期船は2tクレーン×2基、後期船は左舷側に大型クレーン×1基)を装備しており、自衛艦等への弾薬や魚雷などの重量物輸送に対応した運搬能力を有している。 |
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