
海上自衛隊の油船203号型(あぶらぶね203ごうがた)は、公称船型「270トン型油船」として分類される第1種支援船である。主な任務は、ヘリコプター搭載護衛艦(DDH)などの自衛艦に対して艦載機用の航空燃料(JP-5)を洋上補給することである。引火しやすい航空燃料を扱うため、一般的な艦艇用燃料を扱う油船(YO)に比べて防火・防爆対策や構造が厳格に強化されているのが特徴である。船首には波の打ち込みを防ぐブルワークを備えており、新規就役艦への補給や災害派遣も想定した近海航洋性を持つ。また、船尾付近には物資を積むドライカーゴスペースのほか、船内には天窓付きの食堂や居住区も完備されている。各基地の港務隊に配備されており、大型護衛艦への横付け時に干渉しないようマストを可倒式に改造するなどの工夫を施しながら運用されている。
| Official Name (正式名称) | 油船203号型 / YG-203 class yard gasoline oiler |
| Country of Origin (開発国) | 日本 |
| Manufacturer (製造メーカー) | 白瀬造船、新来島どっくなど、国内の複数造船所 |
| Designed (設計年) | 昭和62年度(1987年度)計画において基本設計や建造予算が計上され、同型型の1番船である「油船203号(YG-203)」が1988年9月20日に竣工したことで運用を開始 |
| Primary Operators (主な運用組織) | 日本: 海上自衛隊 各地方隊隷下 港務隊 |
| Displacement (排水量):基準排水量 / 満載排水量 | 基準排水量(公称船型):載貨重量 270 t 満載排水量:非公開 |
| Dimensions (寸法):全長、最大幅、喫水 | 全長 37.7 m × 最大幅(W) 6.8 m × 深さ(H) 3.6 m × 喫水(D) 2.7 m |
| Propulsion (機関): | ディーゼル推進 / いすゞ自動車製 UM6SD1T ディーゼルエンジン 2基、2軸駆動、総出力 360 PS |
| Speed (速力): | 9 kt |
| Range (航続距離): | 公開データなし |
| Complement (乗員数): | 公開データなし |
| Sensors and Processing Systems (センサー・レーダー): | 航海用レーダー 1基 |
| Armament (兵装): | 港湾内での消火活動(消防船機能)を想定し、泡沫原液タンク1基と、船橋(ブリッジ)天井の両舷に計2基の放水銃を装備 |
| Aircraft Carried (艦載機)、 Carrying capacity(積載能力): | ヘリコプター搭載護衛艦(DDH)などへ補給するための航空燃料(JP-5)を船体内タンクに積載・補給する能力を備えている。また、船尾付近に「ドライカーゴスペース(船倉)」を有しており、各種油脂類のドラム缶や物資を搭載・運搬する能力を有している。 |
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