Mitsubishi UH-60J / JII

Mitsubishi UH-60J

アメリカの多用途ヘリコプターUH-60A Black Hawkをベースに改造開発され、三菱重工業がライセンス生産を行う救難ヘリコプターである。昭和63年より配備が開始され、赤外線暗視装置や気象レーダー、精密な慣性航法装置といった電子機材を標準装備する。これにより昼夜や天候を問わない捜索および探知能力、ならびに長大な航続距離を確保している。一部仕様機にはプローブ・アンド・ドローグ式の空中受油装置が右前方下部に備わっており、航続性能の更なる拡張が可能である。また、平成27年からは仕様を一新した能力向上型であるUH-60J II(通称:JⅡ)の納入が開始されており、このモデルではグラス・コックピット化が図られたほか、ワイヤー・カッター、IRサプレッサー、デュアルホイストなどの各種機材が追加装備されている。

Official Name (正式名称)Mitsubishi UH-60J / JII
Country of Origin (開発国)日本 (ベース機は アメリカ合衆国)
Manufacturer (製造メーカー)三菱重工業 (ライセンス生産)
Designed (設計年)開発ベースとなった原型機(シコルスキーUH-60A)の初飛行は1974年11月29日に実施されている。運用開始年については、UH-60Jが昭和63年度より調達が開始され、1990年の初飛行を経て、1991年に初号機が納入されたことで運用が開始されている。また、後継機となる能力向上型のUH-60J IIについては、2010年11月に機種選定が行われた後、2015年7月に初号機が納入され、順次運用が開始されている。
Primary Operators (主な運用組織)日本航空自衛隊(航空総隊航空救難団救難教育隊、千歳救難隊、松島救難隊、秋田救難隊、百里救難隊、新潟救難隊、小松救難隊、浜松救難隊、芦屋救難隊、新田原救難隊、那覇救難隊)
なお、海上自衛隊仕様機は2024年12月6日に全機除籍され運用終了
Crew (乗員)4名 または 5名(航空自衛隊の公式データ内で、防衛省JASDF装備ページ等では「4名」または「5人」と異なる記載が存在する。内訳は操縦士2名、機上整備員、救難員等。搭乗可能な兵員等の明確な公式輸送人数仕様は不記載のため不明
Dimensions (寸法):全長、全幅(翼幅)、全高L (全長): 15.65 m (51 ft 4 in) [ローター部を含む場合は 19.76 m (64 ft 10 in) または 19.8 m (64 ft 11 in)]
W (全幅/翼幅): 5.43 m (17 ft 10 in) [ローター部を含む場合は 16.36 m (53 ft 8 in) または 16.4 m (53 ft 10 in)]
H (全高): 5.13 m (16 ft 10 in) [一部の公式データでは 5.1 m (16 ft 9 in) ]
Empty / Max Takeoff Weight (自重 / 最大離陸重量)自重 (Empty Weight): 非公開、開発ベース機の基本自重仕様として 10,624 lb (4,819 kg)
最大離陸重量 (Max Takeoff Weight) / 全備重量: 約10.0 t (約22,046 lb) [一部の公式データでは 9.2 t と記載される。民間データの一部には最大離陸重量 11,100 kg とする記載も存在]
Powerplant (エンジン):型式、推力型式: 2x 石川島播磨重工業(現IHI) T700-IHI-401C ターボシャフトエンジン
推力(出力): 1基あたり 1,662 shp(連続) / 1,800 shp(離昇)
Max Speed (最大速度):マッハ表記、高度別の速度マッハ表記: Mach 0.22
最高速度として 143 kt (約265 km/h または約266 km/h)、巡航速度として 127 kt (約235 km/h) とされる
Combat Range (戦闘行動半径) / Ferry Range (航続距離)航続距離 (Ferry Range): 約1,295 km [民間データの一部にはフェリー飛行時航続距離 2,200 km とする記載も存在]
Service Ceiling (実用上昇限度)約13,720 m [ベース機の最高運用高度仕様では 45,000 ft (13,716 m)]
Hardpoints (ハードポイント):ミサイルや爆弾の搭載能力None
機体側面に外部燃料タンク(増槽)を装着するための外部ストアサポートシステム等のパイロンを装備可能
Fixed Armament (固定武装):機関砲の口径、弾数None
必要に応じてドアや窓に5.56mm機関銃MINIMI12.7mm重機関銃M2等をドアガンとして携行装備可能
  1. Autor: 航空自衛隊ホームページ, CC BY 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=57179574

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