MIM-23 Hawk

MIM-23 Hawk

MIM-23は、アメリカのレイセオン社が1950年代に開発し、1959年から運用を開始した中距離地対空ミサイルシステムである。名称の「HAWK(ホーク)」は「Homing All the Way Killer」の頭文字に由来する。 主に低空から中空圏へ侵入する戦闘機などの航空機や巡航ミサイルを撃破することを目的として設計された。当時としては画期的であったセミアクティブ・レーザー・レーダー(連続波セミアクティブ・レーダー・ホーミング)方式による優れた低空迎撃能力を備えている。 長年にわたり世界約20カ国以上で導入された傑作システムであり、電子戦能力を高めた「改良ホーク(I-Hawk)」などのアップデートを重ねつつ、日本の陸上自衛隊でも長らく防空の主力としてライセンス生産・運用されている。

Official Name (正式名称):MIM-23 Hawk
Country of Origin (開発国):アメリカ合衆国
Manufacturer (製造メーカー):Raytheon
Designed (設計年):アメリカ陸軍が低高度から中高度の航空機を迎撃する目的で1952年に実現性調査(研究開発)を開始し、1954年7月にフルスケール開発契約が締結されて試作が進められ、1959年8月にアメリカ陸軍において初期運用能力(IOC)を達成したことで正式な運用を開始
Primary Operators (主な運用組織):日本陸上自衛隊(各方面隊の高射特科部隊。03式中SAMへの完全更新の最終過渡期として、国産ライセンス派生型「改良ホーク(改善Ⅲ型)」の一部を未だ現役維持 ※2024年度に廃止の方針が決定されている)
ウクライナ:ウクライナ空軍(防空ミサイル部隊。スペインや台湾等から供与された「改良ホーク Phase III」や、スウェーデン独自改修の派生品「RBS 97」を最前線で実戦運用中)
スペイン:スペイン陸軍(第74高射特科連隊など。「改良ホーク Phase III」を自国の防空用として現役運用しつつ、一部のバッテリーをウクライナへの防空支援として順次供与)
ギリシャ:ギリシャ陸軍(第180、第181中距離地対空ミサイル大隊。「改良ホーク Phase III」を保有、2029年までの米軍経由の長期維持契約により拠点防空任務で現役運用中)
ルーマニア:ルーマニア陸軍(第53対空ミサイル連隊。オランダから退役品を譲り受けた、近代化・統合化型派生品「Hawk XXI(ホーク21)」を現役の主力防空として運用)
トルコ:トルコ空軍(防空部隊。「改良ホーク Phase III/Hawk XXI」を大量保有。自国製ミサイル Siper への更新に伴い、一部が現役、一部が順次予備役へ移行中)
イラン:イランイスラム共和国軍/イスラム革命防衛隊(空軍・防空軍。リバースエンジニアリングによる国産派生品「Mersad(メルサド)」や、空対空ミサイル型「Sedjil(セジル)」を独自製造・現役配備)
エジプト:エジプト防空軍(独立防空大隊。中東地域において現在も最大規模の「改良ホーク Phase III」を退役させずアクティブ運用している国の一つ)
サウジアラビア:サウジアラビア防空軍(独立防空部隊。パトリオットシステムの補完として、「改良ホーク Phase III」を各地の重要拠点防空用として継続運用)
アラブ首長国連邦(UAE):アラブ首長国連邦軍(防空部隊。米国の有償軍事援助(FMS)による維持サポートのもと、重要拠点の防空用として現役の稼働状態を維持)
ヨルダン:ヨルダン王立空軍(防空部隊。防空ネットワークの一部として「改良ホーク」を現在も完全に退役させず運用維持)
モロッコ:モロッコ王立陸軍(防空部隊。拠点防空資産として「改良ホーク Phase III」の保有・稼働状態を維持)
シンガポール:シンガポール共和国空軍(第163飛行隊。後継のSPYDERシステム等への更新プロセスの過渡期・予備役として、一部の「改良ホーク」を維持)
イスラエル:イスラエル航空宇宙軍(2013年に一度公式退役。しかし2022年以降のウクライナ情勢を受け、米国の要請に基づき「ウクライナ支援向けの保管・再生用アセット」として軍の管理下に再置)
台湾(中華民国):中華民国陸軍/空軍(2023年に公式退役。その後、米国がウクライナへ供与する部品・弾体を確保するために買い戻し、現在は米軍・国軍連携による「保管・再生アセット」に指定)
Type (種類):地対空誘導弾 (中距離地対空ミサイルシステム)
Caliber / Diameter (口径/ミサイル直径):370mm (14.57 inches)
Guidance System (誘導方式):連続波セミアクティブ・レーダー・ホーミング (CW SARH) 方式
Overall Length (全長/キャニスターサイズ):ミサイル単体全長 5.08m (16 feet 8 inches)
Wingspan (翼幅):1.19m (3 feet 11 inches)
Weight (重量/総システム重量):ミサイル単体重量 590kg (MIM-23A型) / 改良型のMIM-23B型は約635kg
Flight Speed (飛翔速度):最大速度マッハ2.4〜2.7
Effective Range (有効射程):最小射程 約1.5km〜最大射程 約40km〜50km (※型式・高度による。MIM-23Aは最大25km、改良型MIM-23B/C以降は最大40〜50km)
Warhead & Propulsion (弾頭/推進方式):54kg〜74kg 高性能爆風破片効果弾頭 (近接信管・衝撃信管付き) / 推進方式:Aerojet社製2段階推力(ブースト/サステイン)型固形燃料ロケット・モーター
  1. By U.S. Army Photo by Pfc. Nicholas Vidro – https://www.dvidshub.net/image/3587515/us-romanian-forces-have-blast-over-black-sea, Public Domain, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=61273428

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