
概要と開発の背景
催涙球2型(防衛省における調達・仕様書表記:催涙球(2-1型))は、日本の火工品メーカーであるHosoya Pyrotechnics Co., Ltd.(細谷火工株式会社)が製造を担当し、防衛省・自衛隊へ納入されている非致死性の手榴弾型催涙弾である。開発の背景には、自衛隊における施設・基地警備行動や暴徒対処、ならびに隊員に対するNBC(核・生物・化学)防護教育および防護マスク着用下の催涙剤耐性体験訓練(ガス体験訓練)で使用する安全な催涙弾の確保というニーズが存在した。従来の装備や訓練資材における作動安定性と人体への過剰な負担軽減が求められる中、確実な催涙刺激効果を発揮しつつ、破片による不慮の受傷リスクを排した安全な体験・警備用装備として本装備が開発・導入された。
構造と技術的特徴
構造上の最大の特徴は、金属破片の飛び散りを発生させない非破片構造の外郭ケースと、内部に充填された催涙剤(CSガスまたはCNガス系化学刺激物質)および発煙点火組成物を統合している点にある。作動方式には標準的な安全ピンおよび安全レバー離脱式のパイロテクニック遅延信管を採用しており、投擲後数秒の遅延を経て着火する。点火後はケースの外殻を微小破砕または噴出孔から高密度の催涙エアロゾルとして急速拡散させ、周囲の視覚・粘膜・呼吸器に一時的な刺激を与えて視界遮蔽と行動制限をもたらす。実弾手榴弾(破片手榴弾等)のように過度な衝撃波や致傷性破片を飛散させる危険性がなく、屋外および訓練用ガス室などの限定空間において均一かつ安全な催涙刺激濃度を形成できるよう設計されている。
運用実績と評価
調達開始以降、催涙球2型は陸上自衛隊・海上自衛隊・航空自衛隊の各部隊や教育隊、基地警備部隊において幅広く配備・運用されている。実際の運用においては、新隊員教育や定期訓練における防護マスク装着訓練(催涙ガスが充満した環境下での防護マスク脱着・密着性確認訓練)の標準資材として継続的に使用されている。防衛省補給本部や防衛装備庁においては、製造仕様書や製造技術を保有する細谷火工との間で継続的な調達契約が締結されており、長年にわたり高い作動信頼性と安全性を兼ね備えた非致死性装備として確固たる評価を獲得している。現在も自衛隊の教育訓練および施設警備における標準的催涙アセットとして第一線で運用が続けられている。
| Official Name (正式名称) | 催涙球2型 / Type 2 Tear Gas Ball (防衛省調達名称:催涙球(2-1型)) |
| Country of Origin (開発国) | 日本 |
| Manufacturer (製造メーカー) | 豊和工業株式会社 |
| Designed (設計年) | 設計年および運用開始年ともに不明 |
| Primary Operators (主な運用組織) | 日本:陸上自衛隊、海上自衛隊、航空自衛隊(防衛省調達品として訓練や警備行動等で現役運用) |
| Type (種類) | 催涙(催涙火工品) |
| Filler Type (炸薬・内蔵化学物質の種類) | 催涙剤(CSまたはCNガス系) |
| Filler Weight (炸薬・薬量) | 不明 |
| Fuze Type (信管方式) | 不明 |
| Delay Time (遅延時間) | 不明 |
| Dimensions (外寸) | 不明 |
| Total Weight (総重量) | 不明 |
| Effective Radius (有効加害・効果半径) | 不明 |
| Deployment Method (投擲・運用方式) | 不明 |
OPERATING FORCES / 運用国・軍種
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