M18 colored smoke hand grenade

M18 colored smoke hand grenade

M18発煙手榴弾(M18 colored smoke hand grenade)地上部隊の隠密行動や戦術移動における視覚的遮蔽(煙幕)、および地上対地上や地上対航空機における位置標示・信号伝達(シグナリング)を主目的として運用される防御用の非爆発性手榴弾。第二次世界大戦中の1942年、当時のアメリカ陸軍地上軍(Army Ground Forces)による「高度10,000フィートから視認可能な標示用手榴弾」という要求仕様に基づき開発が開始され、それまで運用されていたM16系列の煙量が不十分であったことから、その改良版として1943年9月24日に正式採用された。本体は薄いシリンダー状の鋼板(シートスチール)で構成されており、内部に化学染料を含む発煙組成物質が充填されている。安全ピンを引き抜いてレバーが解放されると、時限式の点火信管が作動し、本体の上面(4箇所)および底面に設けられた放出孔から、周囲へ熱を帯びた鮮明かつ濃密なカラー煙幕を一定時間持続して噴出する構造を持つ。戦場に漂う一般的な戦闘火災の白煙や黒煙と明確に区別して航空機や味方部隊から識別できるよう、煙のカラーバリエーションはレッド、イエロー、グリーン、バイオレットの4色が標準支給されている。

Official Name (正式名称)M18 colored smoke hand grenade
Country of Origin (開発国)アメリカ合衆国
Manufacturer (製造メーカー)Pine Bluff Arsenal(※自律的な発煙用化学物質の充填および最終組み立て工程はアメリカ政府管轄下のパインブラフ兵廠が担当)
Designed (設計年)旧式化したM16発煙手榴弾の製造上のリスクや発煙量の限界といった課題を解決するため、当時のアメリカ陸軍地上軍(Army Ground Forces)による「高度3,050メートル(10,000フィート)から視認可能な標示用手榴弾」というミリタリー要求仕様に基づき1942年後半から開発・設計の構築が開始されたため設計年は1942年(最終的な仕様策定・標準化は1943年)であり、1943年9月24日に制式採用(Type Classification)されたのち、同年11月16日にハンツビル兵廠(Huntsville Arsenal)にて最初の量産ユニット(バイオレット)が完成し、翌1944年から第二次世界大戦のヨーロッパおよび太平洋戦域の実戦部隊へ広範に支給が開始されたため公式な運用開始は1944年(制式採用年は1943年)である。
Primary Operators (主な運用組織)アメリカ合衆国アメリカ陸軍アメリカ海兵隊アメリカ海軍アメリカ空軍(全軍の歩兵部隊、特殊作戦部隊、航空誘導コンポーネント等で地上シグナリング用として現役運用)
オーストラリア:オーストラリア国防軍(オーストラリア陸軍をはじめとする各軍種にて、標準的なカラー発煙アセットとして現役運用)
ニュージーランド:ニュージーランド国防軍(ニュージーランド陸軍等の主要戦闘コンポーネントにて、米国仕様のM18シリーズを制式導入し現役運用)
イラク:イラク軍(イラク陸軍や対テロ局[CTS]等において、アメリカからの対外有償軍事援助[FMS]を通じて公式供給されたアセットを現役運用)
ウクライナ:ウクライナ軍(ロシア・ウクライナ戦争における国際的な軍事支援パッケージの一環としてアメリカから公式供与され、前線の各実戦旅団・歩兵ユニットにて現役運用)
Type (種類)発煙(Smoke)
Filler Type (炸薬・内蔵化学物質の種類)発煙組成物質(Smoke mixture)および有機染料(Organic dye)(※カラーバリエーションは赤、黄、緑、紫の4色)
Filler Weight (炸薬・薬量)11.5 oz (約 326 g)
Fuze Type (信管方式)延期信管(Pyrotechnic delay M201A1 ignition fuze)
Delay Time (遅延時間)1.2 – 2.0 seconds
Dimensions (外寸)全長(全高)146 mm (5.7 in) × 直径 64 mm (2.5 in)
Total Weight (総重量)19 oz (約 538.6 g)
Effective Radius (有効加害・効果半径)煙の及ぶ範囲:放出開始から約 50 〜 90 seconds 間、継続して濃密なカラー煙幕を噴出
Deployment Method (投擲・運用方式)手動投擲(Hand-thrown)※一般的な兵士による平均投擲距離は約 35 m
  1. By Lance Cpl. Jodson Graves – https://www.dvidshub.net/image/1897817, Public Domain, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=40009797

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