SIG SAUER M17

m17

概要と開発の背景

SIG SAUER M17は、2010年代半ばにアメリカ合衆国のSIG Sauer社(SIG Sauer Inc.)が開発した9x19mmパラベラム弾を使用する米軍制式半自動拳銃である。1985年に制式採用された前級のBeretta M9(ベレッタM9)およびM11(SIG P226)の長年にわたる運用に伴う老朽化、ならびに現代戦に対応するモジュール性や拡張性の不足が深刻な課題となっていた。これらを解決するため、アメリカ陸軍と空軍は2011年に「モジュラー・ハンドガン・システム(MHS: Modular Handgun System)」計画を発足させ、多様な射手の体格や過酷な戦場環境に適応できる新世代の自動拳銃調達を開始した。厳格な選定試験を経て、2017年1月にSIG Sauer社が提案した「P320」ベースのモデルが選定され、フルサイズモデルが「M17」、コンパクトモデルが「M18」としてアメリカ軍に正式採用された。

構造と技術的特徴

最大の特徴は、内部機構の中核であるファイア・コントロール・ユニット(FCU)が分離可能なステンレススチール製フレームとして独立しており、グリップモジュールやスライド、銃身を射手の体格や作戦用途に応じて容易に変更できる高度なモジュール構造にある。作動方式にはショートリコイル方式とチルトバレル(閉鎖機構)を採用し、撃発メカニズムにはハンマーレスのストライカー方式(ストライカー・ファイア)を統合している。フレームには耐久性の高いポリマー樹脂が用いられ、表面には米軍指定色であるコヨーテタンカラーのPVDコーティングが施されている。また、前級のM9にはなかった要素として、レシーバー下部へのMIL-STD-1913ピカティニー・レールの標準装備や、ドットサイト等の小型光学照準器を直接載せられるオプティック・レディ・スライド構造が採用されている。さらに、軍の要求仕様に合わせてアンビ仕様のマニュアル・サム・セフティ(手動安全装置)や、夜間視認性を高めるSIGLITEナイトサイトが装備されている。

運用実績と評価

2017年の制式採択以降、アメリカ陸軍をはじめ、海軍、空軍、海兵隊、宇宙軍のアメリカ全軍種において主力サイドアームとして順次配備が進められ、従来運用のBeretta M9やSIG M11を段階的に置き換えた。実戦部隊や各種訓練における運用では、人間工学に基づいたグリップ形状やストライカー方式特有の一貫したトリガープル、光学照準器の搭載による優れた即応・精度が高く評価されている。標準17発装弾数のマガジンに加え、延長型の21発マガジンも標準運用され、高い持続火力を提供している。アメリカ軍のみならず、オーストラリア軍などの同盟国軍や米国の法執行機関においても導入が進められており、民間市場でも「P320-M17」として展開されている。現代の軍用自動拳銃におけるモジュール設計の先進的な標準モデルとして確固たる地位を築いている。

Official Name (正式名称)SIG SAUER M17
Country of Origin (開発国)アメリカ合衆国 / ドイツ
Manufacturer (製造メーカー)SIG Sauer
Designed (設計年)設計は2015年から2017年にかけて実施され、運用開始年は米国陸軍の次期制式採用ピストル選定プログラム(MHS)における選定発表および初期納入が行われた2017年である
Primary Operators (主な運用組織)アメリカ合衆国:アメリカ陸軍、アメリカ海軍、アメリカ海兵隊、アメリカ空軍、アメリカ宇宙軍(※各軍種において、従来のBeretta M9等を置換する主力制式拳銃としてM17フルサイズモデルが導入・運用されている。なお、海軍、海兵隊、空軍の標準機としてはM18が主たる選定機種となっているが、特定の部隊や要件においてM17も併せて配備・運用されている)
コソボ:コソボ治安軍(Kosovo Security Forces)
Type (種類)半自動式拳銃
Caliber (口径)9×19mm Parabellum
Action (作動方式)Short recoil-operated(ティルトバレル方式ショートリコイル)
Overall Length (全長)約203mm(8 in)
Barrel Length (銃身長)約119mm(4.7 in)
Weight (重量)0.83 kg
Rate of Fire (発射速度)セミオートマチック
Effective Range (有効射程)50 m
Feed System (給弾方式)17- or 21-round magazine

OPERATING FORCES / 運用国・軍種

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画像の引用元
  1. By Abovfold – Own work, derived from a United States Army photograph which is in the public domain, edited with Adobe Photoshop., Public Domain, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=108335519
  2. By Davide Dalla Massara – https://www.dvidshub.net/image/6496371/m17-pistol-training, Public Domain, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=106902736
  3. By Davide Dalla Massara – https://www.dvidshub.net/image/6496366/m17-pistol-training, Public Domain, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=106901582
  4. By U.S. Army photo by Spc. Christopher Moorehead – This image was released by the United States Army with the ID 260423-A-KA877-6909 (next).This tag does not indicate the copyright status of the attached work. A normal copyright tag is still required. See Commons:Licensing.العربية ∙ বাংলা ∙Bahasa Indonesia ∙Bahaso Jambi ∙Deutsch ∙ Deutsch (Sie-Form) ∙ English ∙ español ∙ euskara ∙ فارسی ∙ français ∙ italiano ∙ 日本語 ∙ 한국어 ∙ македонски ∙ മലയാളം ∙ Plattdüütsch ∙ Nederlands ∙ polski ∙ پښتو ∙ português ∙ русский ∙ slovenščina ∙ svenska ∙ Türkçe ∙ українська ∙ 简体中文 ∙ 繁體中文 ∙ +/−, Public Domain, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=195766658
  5. By U.S. Air Force photo by Airman 1st Class Edgar Grimaldo – This image was released by the United States Air Force with the ID 220316-F-VY348-907 (next).This tag does not indicate the copyright status of the attached work. A normal copyright tag is still required. See Commons:Licensing.العربية ∙ বাংলা ∙Bahasa Indonesia ∙Bahaso Jambi ∙Deutsch ∙ Deutsch (Sie-Form) ∙ English ∙ español ∙ euskara ∙ فارسی ∙ français ∙ italiano ∙ 日本語 ∙ 한국어 ∙ македонски ∙ മലയാളം ∙ Plattdüütsch ∙ Nederlands ∙ polski ∙ پښتو ∙ português ∙ русский ∙ slovenščina ∙ svenska ∙ Türkçe ∙ українська ∙ 简体中文 ∙ 繁體中文 ∙ +/−, Public Domain, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=154472071

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