Mk 27 Mod 2 (Glock 19 MOS)

Mk 27 Mod 2 (Glock 19 MOS)

概要と開発の背景

Mk 27 Mod 2(Glock 19 MOS)は、2010年代半ばにオーストリアのGlock, Inc.が開発し、アメリカ特殊作戦軍(USSOCOM)およびアメリカ海軍特殊戦統合群(NSWG)に制式採用されたコンパクト半自動式拳銃である。従来、米軍特殊部隊ではSIG Sauer Mk 25(P226)やBeretta M9といったフルサイズ拳銃が主力サイドアームとして運用されていたが、隠密携行(コンシールドキャリー)時やプレートキャリア装着時における秘匿性、機動性、軽量化へのニーズが強まっていた。さらに、従来のアイアンサイトに頼る照準から、小型ドットサイト(RMR等のマイクロリフレックスサイト)をスライドへ直接装着して交戦スピードと命中精度を高める「オプティクス・レディ」化への要求が急速に高まった。これらを受け、軽量なポリマーフレーム製コンパクト拳銃Glock 19(Gen4/Gen5)をベースに、スライド上面加工(MOS: Modular Optic System)を施したモデルとしてMk 27 Mod 2が開発・選定された。

構造と技術的特徴

構造上の最大の特徴は、ガラス繊維強化ポリマー(樹脂)製フレームとセーフアクション(Safe Action)トリガーシステムを採用し、軽量性と優れた操作信頼性を両立している点にある。スライド後部上面が切削加工されたMOS(モドゥラー・オプティック・システム)構造により、アダプタープレートを介してTrijicon RMRなどの小型リフレックスドットサイトをダイレクトに装着できるメカニズムを有する。前級のMk 27 Mod 1(MOS非対応モデル)と比較して、光学照準器装着時にも照準線を低く保ち、ドットサイト故障時に備えたサプレッサーハイト・アイアンサイト(高照準線サイト)との併用(コ・ウィトネス)が可能となった。また、消音器(サプレッサー)装着に対応するネジ切り加工済バレル(スレデッドバレル)を備え、スライド側面には軍用識別コードおよびUID二次元バーコードが打刻されている。15発の9mm弾を装填可能なコンパクトサイズでありながら、優れた耐久性と高い火力を維持している。

運用実績と評価

制式採用以降、アメリカ海軍特殊部隊ネイビーシールズ(U.S. Navy SEALs)をはじめ、陸軍特殊部隊(グリーンベレー)、海兵隊特殊作戦コマンド(MARSOC)などUSSOCOM傘下の主要特殊部隊で制式サイドアームとして幅広く運用されている。実際の作戦・訓練における評価では、前級のSIG Sauer Mk 25(約964g)と比較して大幅な軽量化(未装填時約600g台)と小型化を達成したことで、狭隘空間での取り回しや隠密任務での携行性が劇的に改善したと高く評価された。さらに、ドットサイトを装着した状態での即応射撃性能と、暗視装置(NVG)併用時における目標捕捉精度の向上が実証された。一方で、軽量なポリマーフレームに起因する連続射撃時の反動知覚や、光学ドットサイトの電池管理・レンズ汚れ対策が現場での維持課題として挙げられている。しかし、現代の軍用小型拳銃における「オプティクス・レディ」化の基準を確立した基幹火器として強固な立ち位置を築いている。

Official Name (正式名称)Mk 27 Mod 2 (Glock 19 MOS)
Country of Origin (開発国)オーストリア
Manufacturer (製造メーカー)Glock
Designed (設計年)ベースとなるGlock 19自体の設計は1980年代後半(初代は1988年)にさかのぼるが、MOS仕様としての設計は2010年代半ばに確立、アメリカ軍仕様のMk 27 Mod 2としては、アメリカ海兵隊で2010年代後半、具体的には2017年頃から特殊部隊を中心に運用が開始
Primary Operators (主な運用組織)アメリカ合衆国:アメリカ特殊作戦軍(USSOCOM:アメリカ海軍特殊戦コマンド/NSWG/SEALs、アメリカ陸軍特殊作戦コマンド/USASOC/グリーンベレー/第75レンジャー連隊、アメリカ海兵隊特殊作戦コマンド/MARSOC/レイダース、アメリカ空軍特殊作戦コマンド/AFSOC)
Type (種類)半自動式拳銃
Caliber (口径)9×19mm Parabellum
Action (作動方式)Short recoil, locked breech, tilting barrel(閉鎖機構付きティルトバレル方式ショートリコイル)
Overall Length (全長)185 mm
Barrel Length (銃身長)102 mm
Weight (重量)0.67 kg
Rate of Fire (発射速度)セミオートマチック
Effective Range (有効射程)50 m
Feed System (給弾方式)15-round magazine

OPERATING FORCES / 運用国・軍種

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画像の引用元
  1. AllOutdoor – https://www.alloutdoor.com/2023/09/26/alloutdoor-review-3m-peltor-comtac/

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