
海上自衛隊が運用する汎用護衛艦(DD)の第二世代にあたる主力艦型である。前型の「あさぎり型」から設計を一新し、海自の水上戦闘艦として初めて本格的なステルス形状を採用。各種ミサイルを垂直に格納・発射するVLS(垂直発射システム)を全面導入し、対空・対潜の同時対処能力を飛躍的に向上させた。あらゆる戦闘を高いレベルでこなす艦隊のワークホースであり、同型艦9隻が長期にわたり海上防衛の中核を担い続けている。なお、1番艦「むらさめ」の艦名は日本の艦艇史において「3代続けて初代(1番艦)」という珍しい歴史を持つ。初代は旧海軍の駆逐艦「村雨」、2代目は戦後のむらさめ型(初代)護衛艦の1番艦、そして3代目が現行の「むらさめ」である。同じ名前が3世代にわたりクラスのトップバッターを飾り続けている、由緒正しい名門の艦名である。
| Official Name (正式名称) | むらさめ型護衛艦 / Murasame-class destroyer (III) |
| Country of Origin (開発国) | 日本 |
| Manufacturer (製造メーカー) | 石川島播磨重工業(現:IHI)東京第1工場、三菱重工業 長崎造船所、三井造船 玉野事業所、住友重機械工業 追浜造船所浦賀工場(現:ジャパン マリンユナイテッド)、日立造船 舞鶴工場(現:ジャパン マリンユナイテッド) |
| Designed (設計年) | 1990年代初頭から、前型である「あさぎり型」の設計を一新し、初の本格的なステルス形状やVLS(垂直発射システム)を全面導入した新型汎用護衛艦(03DD)として設計が進められ、1993年に1番艦の建造を開始 1996年に1番艦「むらさめ」が就役し、2002年までに同型艦9隻すべてが就役したことで、現代的な対空・対潜の同時対処能力を備えた艦隊の主力としての本格的な運用が開始された護衛艦 |
| Primary Operators (主な運用組織) | 日本: 海上自衛隊(自衛艦隊 護衛艦隊:第1護衛隊群第1護衛隊に1番艦「むらさめ」・2番艦「はるさめ」、第2護衛隊群第2護衛隊に7番艦「いかづち」、第4護衛隊群第4護衛隊に5番艦「いなづま」・6番艦「さみだれ」、第11護衛隊に3番艦「ゆうだち」・4番艦「きりさめ」・8番艦「あけぼの」・9番艦「ありあけ」を配備・運用) |
| Displacement (排水量):基準排水量 / 満載排水量 | 基準排水量:4,400 t / 満載排水量:約 6,100 t |
| Dimensions (寸法):全長、最大幅、喫水 | L: 151 m(全長) × W: 17.4 m(最大幅) × D: 5.2 m(喫水) |
| Propulsion (機関): | COGAG(コンバインド・ガス・ガスタービン・アンド・ガスタービン)方式、2x 川崎重工業 スペイSM1C ガスタービン、2x 石川島播磨重工業(現IHI)LM2500 ガスタービン、2軸推進、出力:60,000 hp |
| Speed (速力): | 30 kt(約 56 km/h) |
| Range (航続距離): | 約 4,500 nm(マイル)(20 kt 巡航時) |
| Complement (乗員数): | 約 165 名 |
| Sensors and Processing Systems (センサー・レーダー): | OYQ-9 戦術データ処理装置(CDS) OPS-24 3次元対空レーダー OPS-28D 対水上レーダー OQS-5 艦首バウ・ソナー OQR-2 曳航ソナー(TACTAS) 2x FCS-2-31 火器統制装置 |
| Armament (兵装): | Mk.41 VLS(垂直発射システム):16セル(艦首配備。VLAアスロック対潜魚雷を装填) Mk.48 VLS(垂直発射システム):16セル(船体中央部配備。シースパロー、後に発展型シースパロー(ESSM)短SAMを装填) 1x 62口径76mm単装速射砲(イタリア・OTOメラーラ社製、日本製鋼所ライセンス生産) 2x 20mm CIWS(高性能20mm機関砲) 2x HOS-302 3連装短魚雷発射管(Mk.46または97式/12式魚雷) 2x 4連装90式SSM(対艦誘導弾)発射筒 |
| Aircraft Carried (艦載機)、 Carrying capacity(積載能力): | 搭載機数:定数1機(最大2機)。船体後部にヘリコプター格納庫およびベアトラップ(強制着艦拘束装置)を装備。SH-60J(退役済み)またはSH-60K哨戒ヘリコプターを1機(緊急時等には最大2機)艦載・運用可能。 車両・貨物運搬能力:専用の貨物・車両格納エリアは非装備。汎用護衛艦としての標準的な自艦用物資・戦闘消耗品の積載能力に留まる。護衛艦としての標準的な自艦用物資積載能力に留まる。 |








