VC-25A (Air Force One)

VC-25A

民間旅客機のボーイング747-200Bをベースに開発され、アメリカ空軍で運用されている大統領専用の要人輸送機である。大統領が搭乗した際には「エアフォース・ワン」のコールサインで呼ばれる。1986年から1990年にかけて製造され、1990年に初飛行を行った。単なる移動手段ではなく、有事の際には国家空中指揮所としての役割を担う。そのため、機内には大統領専用エグゼクティブスイートや会議室、通信センター、医療用コンパートメント、1度に100食を提供可能な2つのギャレーが配置されている。さらに、レーダージャミングやフレア等の自衛用電子対抗手段、火器用の独立した保管コンパートメントも備える。

Official Name (正式名称)VC-25A (Air Force One)
Country of Origin (開発国)アメリカ合衆国
Manufacturer (製造メーカー)The Boeing Company
Designed (設計年)固有の設計年は公式データ上に明記がなく不明であるが、ベース機からの製造・改造は1986年から1990年にかけて行われ、運用開始年については1990年8月から12月にかけてアメリカ空軍への機体引き渡しが行われた後、1990年12月8日に初期運用能力(IOC)を達成したことで正式に運用が開始された。
Primary Operators (主な運用組織)アメリカ合衆国アメリカ空軍(空中機動軍団(AMC)第89空輸航空団所属の総理・大統領等輸送部隊(Presidential Airlift Group: PAG)において、大統領専用機(Air Force One)の任務などに現役運用中)
Crew (乗員)30名 (米空軍公式ファクトシートによる規定値。内訳として操縦士2名、航法士1名、機上整備士1名、および最大22名までのキャビン・メンテナンスクルー等の計26名とする運用資料も存在する) +搭乗人員(旅客)数: 71名 (最大102名、あるいは70名以上とする記述も存在する。機内には大統領専用エグゼクティブスイート、会議室、ゲスト用座席、医療用コンパートメント、1度に100食を提供可能な2箇所のギャレーなどが配置されている)
Dimensions (寸法):全長、全幅(翼幅)、全高L (全長): 70.7 m (231 ft 10 in) (資料により70.60 mとするデータも存在する)
W (全幅): 59.6 m (195 ft 8 in) (資料により59.60 mとするデータも存在する)
H (全高): 19.3 m (63 ft 5 in) (資料により19.33 mとするデータも存在する)
Empty / Max Takeoff Weight (自重 / 最大離陸重量)Empty (自重): 不明 (米空軍公式文書をはじめとする各種提供データ内に、VC-25A固有の空虚重量・自重データの記載はない)
Max Takeoff Weight (最大離陸重量): 374,850 kg (833,000 lb) (資料によりメートル換算値を 378,000 kg と表記するデータも存在する)
Powerplant (エンジン):型式、推力型式: 4x General Electric CF6-80C2B1 (ターボファンエンジン)
推力: 1基あたり 56,700 pounds (約 252 kN)
Max Speed (最大速度):マッハ表記、高度別の速度マッハ表記: Mach 0.92
高度別の速度: 高度 35,000 ft (10,668 m) において 547.5 knots (630.1 mph / 約 1,014 km/h)。その他の高度別に関する正確な最高速度一覧データは不明・非公開 (米空軍公式ファクトシートでは最高速度を一律 630 mph(約 1,014 km/h)と規定している。また、高度 35,000 ftにおける巡航速度として 500 knots(580 mph / 930 km/h / Mach 0.84)とするデータが存在する)
Combat Range (戦闘行動半径) / Ferry Range (航続距離)Ferry Range (航続距離): 7,800 statute miles (12,550 km / 6,800 nautical miles) (無給油での最大航続距離。資料により 7,880 miles(約 12,690 km / 6,850 nautical miles)や 12,600 km とされるデータも存在する。空中給油能力(in-flight refueling)を備えるため、空中給油を行うことで航続距離は実質無限となる)
Service Ceiling (実用上昇限度)45,100 ft (13,746 m) (資料によりメートル換算値を 13,700 m と表記する場合もある)
Hardpoints (ハードポイント):ミサイルや爆弾の搭載能力None (大統領専用の要人輸送機および国家空中指揮所としての役割を担う機体であり、ミサイルや爆弾等の攻撃用兵器を外部懸架するためのハードポイントやウェポンベイは設置されていない。ただし、AN/ALQ-204マタドール等のレーダージャミングシステム、フレア、チャフなどの自衛用電子対抗手段・防御用システムを備える)
Fixed Armament (固定武装):機関砲の口径、弾数None (機関砲や機銃などの攻撃用および自衛用の固定火器は一切装備しない非武装の機体構成。ただし、機内にはシークレットサービスや空軍警備要員が携行する小型火器・弾薬を格納・施錠するための独立した保管コンパートメントが設置されている)
  1. By redlegsfan21 – Flickr, CC BY-SA 2.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=38044807

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