にちなん (海洋観測艦) / JS Nichinan

JS Nichinan
AGS-5105 にちなん

海上自衛隊の海洋観測艦「にちなん」(AGS-5105)は、1990年代後半に除籍が予定されていた「あかし」の代替艦として計画された、にちなん型海洋観測艦の1番艦である。三菱重工業下関造船所で建造され、1999年3月24日に就役した。本艦は「わかさ」の性能向上型に位置づけられ、船体が1,000トン以上大型化している。主な任務は、海上作戦の効率的な遂行に必要な海底地形・底質、海流、水質などの海洋環境データの精密な収集である。これらを観測するため、艦首に特徴的な滑車(バウ・シーブ)を備えるほか、海底作業用の無人潜水装置(ROV)も搭載している。さらに、漂泊時の安定性を確保するU字管方式の減揺タンクや、自衛艦初となる民間デザイナーが手がけた艦長室、女性自衛官の乗艦に対応した居住区などが取り入れられている。なお、2026年3月23日の部隊改編に伴い、所属は第1海洋観測隊から作戦情報群第1海洋業務隊へと改編されている。

Official Name (正式名称)ひうち型多用途支援艦 / Hiuchi-class support ship
Country of Origin (開発国)日本
Manufacturer (製造メーカー)三菱重工業 下関造船所
Designed (設計年)平成8年度(1996年度)計画において基本設計・予算化が行われ、1999年3月24日に竣工・就役して運用を開始した艦艇
Primary Operators (主な運用組織)日本: 海上自衛隊 情報作戦集団隷下 作戦情報群 第1海洋業務隊
Displacement (排水量):基準排水量 / 満載排水量基準排水量 3,300 t(※一部の造船資料等では3,350 tの表記あり) / 満載排水量 4,500 t
Dimensions (寸法):全長、最大幅、喫水全長 111.0 m × 最大幅(W) 17.0 m × 深さ(H) 9.0 m × 喫水(D) 4.5 m
Propulsion (機関):ディーゼル・エレクトリック推進(電気推進)/ 三菱 S16U-MPTA ディーゼル機関 3基、推進電動機 2基2軸駆動、総出力:8,600 PS
Speed (速力):18 kt
Range (航続距離):非公開
Complement (乗員数):約80 – 90名
Sensors and Processing Systems (センサー・レーダー):航海用レーダー(OPS-20等)、マルチビーム音響測深装置、海洋観測装置一式、音響観測装置一式、無人潜水装置(ROV:アメリカ製、作業深度400m・耐圧深度1,000m、マニピュレータ2基装備)
Armament (兵装):なし
Aircraft Carried (艦載機)、
Carrying capacity(積載能力):
搭載機数:固有の有人艦載ヘリ・無人航空機は0機(航空機運用能力なし)
ヘリコプター運用能力:なし(飛行甲板、発着艦能力は非装備)
車両・貨物運搬能力:一般的な車両や貨物の輸送を目的とした設計ではない。ただし、海洋観測用および作業用として「11m観測作業艇」を左舷ダビットに1艇、作業用トラックや回収資材を扱うための「バウ・ガントリークレーン(艦首)」および「A型フレームクレーン(艦尾)」を装備。
  1. By Kaijō Jieitai (海上自衛隊 / Japan Maritime Self-Defense Force) – http://www.mod.go.jp/msdf/formal/gallery/ships/ags/nichinan/5105.html, CC BY 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=59351287

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