L118 Light Gun

L118 Light Gun
イギリス陸軍第7パラシュート王立騎馬砲兵連隊

M777(155mm榴弾砲)は、イギリスのヴィッカーズ・シップビルディング&エンジニアリング社(現BAEシステムズ)が開発した、構造部材にチタン合金やアルミニウム合金を多用した超軽量の牽引式重榴弾砲である。従来のM198榴弾砲に比べて重量を約41%も削減することに成功しており、UH-60CH-47などのヘリコプターによる空中スリング空輸やMV-22オスプレイでの外部吊り下げ輸送、C-130輸送機での迅速な前線展開が可能である。米陸軍や米海兵隊をはじめとする西側同盟国の主力砲兵火力として広く配備され、デジタル射撃統制システム(DFCS)やGPS誘導精密砲弾「エクスカリバー」との統合運用により、極めて迅速かつ高精度な遠距離間接火力支援を提供する極めて革新的な野戦重砲である。

Official Name (正式名称):L118 Light Gun
Country of Origin (開発国):イギリス
Manufacturer (製造メーカー):BAE Systems Land and Armaments / 初期製造元:Royal Ordnance Factory
Designed (設計年):L118 Light Gunの設計はイギリス政府の王立兵器研究開発機関(RARDE)によって1966年から1973年にかけて行われ、試作テストや生産体制の整備を経て、イギリス陸軍には1974年に正式採用・運用開始された(※実部隊への引き渡し開始は1974年10月、実戦配備完了および本格的な部隊運用開始は1976年とする記録もある)
Primary Operators (主な運用組織):イギリスイギリス陸軍(王立砲兵連隊 [Royal Artillery] の第7パラシュート王立馬乗砲兵連隊、第29コマンド王立砲兵連隊、第103〜105ボランティア王立砲兵連隊)
アメリカ合衆国アメリカ陸軍(歩兵旅団戦闘団 [IBCT] において、L118を米軍向けにライセンス生産・改良した派生品 M119A2/A3 を主力軽榴弾砲として現役運用)
ニュージーランド:ニュージーランド陸軍(第16野戦連隊において、オーストラリアから調達したライセンス生産品である Hamel Gun を現役運用)
スペイン:スペイン陸軍(空挺旅団 [BRIPAC] などの軽歩兵部隊をサポートする野戦砲兵群にてL118およびL119を現役運用)
ブラジル:ブラジル陸軍(空中機動歩兵旅団および熱帯雨林・山岳歩兵旅団等)、ブラジル海軍(海兵隊 [Corpo de Fuzileiros Navais])
アイルランド:アイルランド陸軍(第1大隊および第2大隊などの野戦砲兵連隊にて、L118およびL119を現役運用)
ウクライナ:ウクライナ陸軍(ウクライナ空中襲撃軍 [DShV] などの空中機動歩兵部隊にて、イギリスおよびその他西側諸国から供与されたL118およびL119を軍事援助装備として現役運用)
タイ:タイ陸軍(第11砲兵大隊などにて、イギリスから直接調達したL118と、タイ国内でライセンス生産・近代化改修した派生モデルM119を併せて運用)
アラブ首長国連邦:アラブ首長国連邦軍(UAE軍 / 73門のL118を現役で公式保有・運用)
ベナン:ベナン陸軍(地上部隊の砲兵組織において、12門のL118を現役運用)
ボスニア・ヘルツェゴビナ:ボスニア・ヘルツェゴビナ統合軍(陸軍の支援火力ユニットにおいて、36門のL118を現役運用)
マラウイ:マラウイ陸軍(野戦砲兵連隊において、9門のL118を現役保有・運用)
ボツワナ:ボツワナ国防軍(地上部隊の砲兵連隊において、12門のL118を現役運用)
モロッコ:モロッコ王立陸軍(王立砲兵連隊において、30門のL118を現役運用)
オマーン:オマーン王立陸軍(砲兵部隊において、42門のL118を現役運用)
バーレーン:バーレーン陸軍(砲兵部隊において、8門のL118を現役運用)
ケニア:ケニア陸軍(第77砲兵大隊において、40門のL118を現役運用)
ネパール:ネパール陸軍(砲兵連隊において、イギリスから導入した8門のL118を現役運用)
ポルトガル:ポルトガル陸軍(急速反応旅団 [Brigada de Reacção Rápida] の野戦砲兵群において、L118の姉妹・派生型であるL119を21門現役運用)
Type (種類):牽引式榴弾砲、軽榴弾砲
Caliber / Barrel Length (口径/砲身長・口径長):105mm / 37口径(3900mm) ※L19砲身を採用
Operation / Mechanism (作動・閉鎖方式):水圧気圧式後座緩衝機構搭載 / 垂直閉鎖機(Vertical sliding block)
Total Weight / Combat Weight (総重量/戦闘時重量):牽引重量 約1,982 kg(約4,370 lb)
戦闘重量 約1,982 kg(約4,370 lb) ※牽引状態・射撃状態で基本的に総重量は変動しない固定式の軽量設計
Dimensions (寸法・展開サイズ):牽引時全長 約4.88 m(約16 ft / 砲身を後方へ180度旋回し格納した場合)
射撃時全長 約7.01 m(約23 ft)、全幅 1.778 m(約5 ft 10 in)、牽引時全高 1.371 m(約4 ft 6 in)
Rate of Fire (発射速度):最大:毎分12発(最初の1分間)
急速:毎分6発(3分間)
持続:毎分3発
Elevation & Traverse (射角・旋回角):仰角マイナス5.5度からプラス70度
左右旋回角:砲架上の微調整は計11.25度(左右各5.625度)、ターンテーブル(円形射撃座盤)上では全周360度旋回可能
Effective Range (射程):通常弾(L31 HE弾):17.2 km(17,200 m)
ベースブリード弾(L50 HE-IM ER弾):20.6 km(20,600 m)
ロケット補助推進弾(RAP):不明(※L118が用いるField Mk 2砲弾システムには公式のRAP弾が統合されておらず不明)
Ammunition & Loading (使用弾薬/装填方式):高爆発弾(HE)、粘着榴弾(HESH)、発煙弾、照明弾
分離装薬式(Separate loading cased charge) / 手動装填(Manual loading)

PR:関連商品

  1. By Photo: Cpl Jamie Hart/MOD, OGL v1.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=94581792

上部へスクロール