
L85A2アサルトライフルの分隊支援火器(LSW:Light Support Weapon)型であり、イギリス軍等で運用されたブルパップ式の自動火器。信頼性に問題を抱えていた初期のL86A1に対し、ドイツのHeckler & Koch社(H&K社)による大規模な改修と近代化アップデートが施されたことで、高い信頼性と優れた作動性能を獲得した経緯を持つ。アサルトライフルよりも肉厚なロングバレルを採用しているほか、銃身先端の折り畳み式バイポッド(二脚)や、伏せ撃ちの際に左手で保持するためのリア・バーティカルグリップ、展開式のショルダーストラップを備えているのが特徴である。本来は持続的な制圧射撃を行う軽機関銃として設計されたが、ベルト給弾ではなく標準的な30連マガジンを使用する仕様や、持続連射時の加熱問題から、分隊支援火器としては後にL110(FN Minimi)へと主力座を譲った。しかし、ロングバレルに由来する遠距離での高い命中精度と、4倍率のSUSATスコープ等の光学照準器を組み合わせることで、実質的な選抜射手ライフル(DMR)として戦術的に重用された。
| Official Name (正式名称) | L86A2 LSW (Light Support Weapon) |
| Country of Origin (開発国) | イギリス |
| Manufacturer (製造メーカー) | Heckler & Koch(初期型L86A1の製造はRoyal Small Arms FactoryおよびBAE Systems社、A2への改修・製造はHeckler & Koch社が担当) |
| Designed (設計年) | L86A2のベースとなったSA80ファミリー(初期型のL86A1等)の原形設計は1970年代から1980年代にかけて行われたが、改修型である「L86A2」としての設計・大規模改修契約は2000年にHeckler & Koch社によって開始され、2000年から2002年にかけて仕様策定およびアップグレード改修が実施された。イギリス軍におけるL86A2としての公式な部隊運用開始年は、最初の改修バッチが前線部隊に引き渡され、実戦配備が開始された2002年である。 |
| Primary Operators (主な運用組織) | イギリス:イギリス陸軍、イギリス海軍(王立海兵隊)、イギリス空軍(RAF連隊)(※2018年から2019年にかけて、選抜射手ライフルL129A1等への完全移行に伴い、主力戦闘部隊の第一線装備から完全に退役・運用終了[Phased out / Withdrawn]となっており、現在は一部の訓練組織[Cadet Forces等]での限定的な射撃教育用を除き、正規の作戦部隊における現役運用は確認されていない) |
| Type (種類) | 分隊支援火器(Light Support Weapon / 軽機関銃、後に選抜射手ライフル[DMR]としても運用) |
| Caliber (口径) | 5.56x45mm NATO |
| Action (作動方式) | ガス圧作動方式(ショートストローク・ガスピストン式)、ローテーティングボルト閉鎖 |
| Overall Length (全長) | 900 mm |
| Barrel Length (銃身長) | 646 mm |
| Weight (重量) | 6.58 kg(光学照準器SUSATおよび空のマガジンを含む重量。照準器・マガジン等を除いた本体のみの空重量は約 5.42 kg) |
| Rate of Fire (発射速度) | 約 610 – 775 rpm |
| Effective Range (有効射程) | 約 800 m – 1,000 m(分隊支援および選抜射手運用時の有効射程) |
| Feed System (給弾方式) | 30-round detachable STANAG magazine |
画像の引用元
- By U.S. Army photo by Kaye Richey – This tag does not indicate the copyright status of the attached work. A normal copyright tag is still required. See Commons:Licensing., Public Domain, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=102252767












