Mk 46 Mod 1

Mk 46 Mod 1

概要と開発の背景

Mk 46 Mod 1は、2000年代半ばにベルギーのFN Herstal(およびアメリカ法人のFN America)が開発し、アメリカ特殊作戦軍(USSOCOM)に配備された5.56×45mm NATO弾を使用するベルト給弾式軽機関銃である。1980年代以降、米軍ではM249 SAW(分隊支援火器)を主力軽機関銃として広く運用していたが、従来のM249は一般歩兵や車両搭載での運用を前提としており、STANAGマガジン挿入口や車載マウントラグなど足回りや給弾部に不要な構造が多く存在したため、重量と容積の増大が著しかった。徒歩で迅速に侵入・展開するアメリカ海軍特殊部隊(SEALs)や陸軍第75レンジャー連隊などの特殊作戦部隊において、より軽量で取り回しの良い分隊支援火器の導入が強く望まれた。これに応えるため、不要な機構を極限まで削ぎ落とした「M249 SPW」および初期改修型の「Mk 46 Mod 0」が開発されたのち、現場からのフィードバックを基に耐久性と操作性をさらに洗練させた改良型としてMk 46 Mod 1が完成・配備された。

構造と技術的特徴

構造上の最大の特徴は、ベースとなった標準型M249からSTANAGマガジン挿入口(緊急用マガジン給弾機構)および車両固定用ラグを完全に撤去し、ベルト給弾専用設計へ特化させたことで大幅な軽量化(未装填時約7.0kg)を達成した点にある。作動方式には高い作動信頼性を誇るガスオペレーション・ロングストロークピストン方式とオープンボルト構造を採用し、連続射撃時の放熱性能を高めている。初期モデルであるMk 46 Mod 0では4面ピカティニーレール(MIL-STD-1913)を備えたハンドガードが採用されたが、Mod 1への改修にあたっては、耐久性を向上させた補強型バイポッド(二脚)の採用、機体の携帯を容易にするキャリングハンドルの再導入、ならびに上部ヒートシールドを備えた3面レール構造への変更が行われた。銃身長には標準型M249より短い16.3インチ(約414mm)バレルを標準装着し、各種光学照準器やフォアグリップ、消音器(サプレッサー)の拡張性を保ちつつ高次元の取り回しやすさを備えている。

運用実績と評価

制式導入以降、アメリカ海軍特殊部隊ネイビーシールズ(U.S. Navy SEALs)をはじめ、アメリカ陸軍第75レンジャー連隊や海兵隊特殊作戦コマンド(MARSOC)など、USSOCOM傘下の精鋭部隊で標準制式軽機関銃として運用された。イラク戦争やアフガニスタン紛争における実戦評価では、従来のM249と比較して軽量かつコンパクトになった機体構造により、近接戦闘(CQB)や長距離の徒歩巡回・強襲作戦において、高密度の連続抑止火力を即座に展開できる点が極めて高く評価された。特にサプレッサー装着時における動作の安定性や可搬性の高さが絶賛された。一方で、STANAGマガジンが使用不可となりベルト給弾に限定されたことによる給弾選択肢の制限や、5.56mm弾薬ゆえの長距離における遮蔽物貫通力および威力の限界が指摘され、より大型の7.62mm口径モデルである「Mk 48 Mod 0/1」との並行運用が行われた。現在も特殊作戦用軽量ベルト給弾火器の完成形として確固たる立ち位置を誇る。

Official Name (正式名称)Mk 46 Mod 1
Country of Origin (開発国)アメリカ合衆国 / ベルギー
Manufacturer (製造メーカー)FN Herstal
Designed (設計年)アメリカ特殊作戦軍の要求に基づき1990年代後半に原型(Mk46系)が開発され、2000年代前半に改良型であるMod 1仕様が設計、運用開始は2000年代半ば、概ね2003年以降に特殊部隊で配備が進み、2005年前後には実戦で広く使用されるようになった
Primary Operators (主な運用組織)アメリカ合衆国:アメリカ海軍(特殊戦コマンド、SEALs等)、アメリカ陸軍(特殊作戦コマンド、グリーンベレー、第75レンジャー連隊等)、アメリカ海兵隊(特殊作戦コマンド)、アメリカ空軍(特殊作戦コマンド等、アメリカ特殊作戦軍[USSOCOM]傘下の各組織)
Type (種類)軽機関銃
Caliber (口径)5.56×45mm NATO
Action (作動方式)Gas-operated(ガス直噴方式」), open bolt(オープンボルト方式)
Overall Length (全長)908 mm
Barrel Length (銃身長)414 mm
Weight (重量)7.0 kg
Rate of Fire (発射速度)730 rpm
Effective Range (有効射程)800 m
Feed System (給弾方式)M27 linked belt

OPERATING FORCES / 運用国・軍種

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画像の引用元
  1. By U.S. Army Sergeant Matthew Moeller, 5th Mobile Public Affairs Detachment / Released – https://www.dvidshub.net/image/1531320https://www.dvidshub.net/image/220137, Public Domain, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=20715620

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