
アメリカのエアロヴァイロメント社が開発した、歩兵携帯およびチューブ発射が可能な自律誘導型の徘徊型兵器(通称:カミカゼ・ドローン)である。本シリーズは、内蔵された電動プロペラとスプリング展開式の翼を特徴とし、空中を徘徊しながらリアルタイムの光学・赤外線映像をオペレーターに送信する。300型は対人および軽車両を標的とした精密低側側副被害設計であり、600型は大型の対戦車榴弾 warhead(弾頭)を統合した対装甲特化型である。アメリカ軍の各軍種に広く採用されているほか、ウクライナ紛争においても前線の重要な精密打撃アセットとして大規模に実戦投入されている。
| Official Name (正式名称) | AeroVironment Switchblade 300 / 600 |
| Country of Origin (開発国) | アメリカ合衆国 |
| Manufacturer (製造メーカー) | AeroVironment, Inc.(エアロヴァイロメント社) |
| Designed (設計年) | Switchblade 300の基本設計は2010年に完了し、2011年にアメリカ陸軍によるアフガニスタンでの戦術急進配備プログラム(迅速な実戦配備)を介して公式運用が開始された。一方、対装甲仕様として大型化された改良バリエーションであるSwitchblade 600の基本設計は2018年後半より本格化し、2019年の試作飛行試験を経て2020年10月に公式発表されたのち、2022年末のウクライナへの軍事援助供与に合わせて本格的な実戦戦闘運用を開始した。 |
| Primary Operators (主な運用組織) | アメリカ合衆国:アメリカ海軍(LASSOプログラム等に基づき300型/600型)、アメリカ海兵隊(分隊級打撃アセットとして300型)、アメリカ海軍(特殊戦グループSEALsにて潜水艦発射型の派生品Blackwing型含む)を基幹徘徊型兵器として大規模現役運用中 ウクライナ:ウクライナ陸軍、ウクライナ空中強襲軍、およびウクライナ国防省情報総局(GUR)の各特殊部隊にて、米国から供与された300型(対人)および600型(対戦車)を前線戦闘正面で大規模に実戦現役運用中 グレートブリテン及び北アイルランド連合王国(イギリス):イギリス陸軍(特殊部隊UKSF等)にて、FMS経由で導入された300型および600型を、最前線の精密スタンドオフ打撃アセットとして現役運用中 フランス:フランス陸軍(特殊作戦旅団(BFST)等)にて、米陸軍経由のFMS契約を通じて受領した300型(Block 20仕様含む)を緊急近代化アセットとして現役運用中 リトアニア:リトアニア陸軍(機械化歩兵旅団「アイアン・ウルフ」等)にて、購入契約および米国からの無償供与に基づき引き渡しが完了した300型および600型をバルト海沿岸防衛用に現役運用中 オーストラリア:オーストラリア陸軍(特殊作戦コマンド等)にて、RQ-20プーマUAV等の標的指示と連携させた対装甲アセットとして600型(および300型)を現役運用中 カナダ:カナダ陸軍(多国籍旅団のOperation REASSURANCE枠組み)にて、調達契約に基づきラトビア等の東部戦線前方展開部隊向けに配備された300型および600型を現役運用中 ギリシャ:ギリシャ陸軍(特殊作戦コマンド等)にて、米国対外軍事資金援助(FMF)を組み合わせて承認された防衛プログラムに基づき調達された300型および600型を公式現役運用中 中華民国(台湾):中華民国陸軍(各機械化歩兵旅団等)にて、米政府通告に基づき受領を完了した計720機の300型を沿岸・島嶼防衛アセットとして現役運用中 ルーマニア:ルーマニア陸軍(特殊作戦部隊(SOF)等)にて、NATO東部戦線抑止プログラムに基づき緊急調達された300型を精密打撃アセットとして公式現役運用中 ロシア連邦:ロシア陸軍、およびロシア国家親衛隊(特殊任務部隊スペツナズ等)にて、ウクライナの前線戦闘正面でウクライナ軍から戦術鹵獲した不発または機能維持状態にある300型および600型を実戦・検証用に不正規現役運用中 |
| Crew (乗員) | 0名 地上運用時は 1名のオペレーターにより専用タブレット型火器管制ユニット(FCU:Fire Control Unit)を用いてミッションプランニングおよび終末誘導を実施 |
| Dimensions (寸法):全長、全幅(翼幅)、全高 | Switchblade 300:L: 0.495 m (19.5 in) / W: 約 0.6 m(※主翼展開時) / H: 設定なし(※垂直尾翼とタンデム翼構成のため測定値なし。チューブ直径:76 mm / 3 in) Switchblade 600:L: 1.30 m (51 in) / W: 約 1.20 m 〜 1.50 m(※主翼展開時) / H: 設定なし(※チューブ直径:150 mm / 6 in / 発射ランチャー全長:1.5 m / 60 in) |
| Empty / Max Takeoff Weight (自重 / 最大離陸重量) | Switchblade 300:機体単体(自重・弾頭含む):1.68 kg (3.7 lbs) ※Block 20基準(初期型は1.8kg) / オールアップラウンド(AUR:発射チューブ・キャリーバッグ含む総重量):2.5 kg 〜 3.27 kg (5.5 lbs 〜 7.2 lbs) Switchblade 600:機体単体(自重・弾頭含む):15 kg (33 lbs) / オールアップラウンド(AUR:発射チューブ含む総重量):29.5 kg (65 lbs) |
| Powerplant (エンジン):型式、推力 | 1x Electric motor(電動モーター × 1基、機体後部に折り畳み式プッシャープロペラを配置) / 推力:非公表(バッテリー駆動による静音電動推進) |
| Max Speed (最大速度):マッハ表記、高度別の速度 | Switchblade 300:巡航(徘徊)速度:Mach 0.08 (63 mph / 101 km/h) / 突入(スプリント)速度:Mach 0.13 (100 mph / 161 km/h) Switchblade 600:巡航(徘徊)速度:Mach 0.09 (70 mph / 113 km/h) / 突入(スプリント)速度:Mach 0.15 (115 mph / 185 km/h) |
| Combat Range (戦闘行動半径) / Ferry Range (航続距離) | 戦闘行動半径(最大運用・通信タイト範囲):300型:10 km 〜 15 km(拡張アンテナ使用時最大 30 km) / 600型:40 km(前方パス・データリンク中継運用時最大 90 km 〜 100 km) 航続距離(限界飛行持続時間ベース):300型:15分 〜 20分以上の徘徊飛行可能 / 600型:40分 〜 50分以上の徘徊飛行可能 |
| Service Ceiling (実用上昇限度) | 運用巡航高度:地上高度 150 m 〜 198 m (500 ft 〜 650 ft AGL) 以下 最大飛行限界高度(Ceiling):海抜 4,572 m (15,000 ft MSL) 以上 |
| Hardpoints (ハードポイント):ミサイルや爆弾の搭載能力 | なし(機体自体に弾頭を内蔵した使い捨て式) |
| Fixed Armament (固定武装):機関砲の口径、弾数 | なし 機体自体に以下の爆発弾頭を内蔵 300型:Northrop Grumman社製 前方指向性破片効果・精密炸裂弾頭(対人・軽車両用、副次被害を最小限に抑える設計) 600型:Javelin(ジャベリン)対戦車ミサイル由来の高威力・成形炸薬(HEAT)対装甲弾頭(重装甲戦車・要塞化陣地撃破用) |
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- By U.S. Army AMRDEC Public Affairs – https://madsciblog.tradoc.army.mil/wp-content/uploads/2021/06/Switchblade.jpg, Public Domain, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=116159041




