
M1129ストライカー迫撃砲車は、アメリカ陸軍のストライカー旅団戦闘チームにおいて迅速な間接火力を提供する、8×8輪駆動の自走迫撃砲(装甲迫撃砲キャリア)である。スイスのピラーニャIIIをベースに開発されたストライカー・ファミリーの主要な派生バリアントである。最大の特徴は、車内にイスラエルのエルビット・システムズ社が開発した120mm自動化駐退迫撃砲システム(Cardom)を完全統合している点である。車体上面のオープントップ式ハッチを展開して車内から射撃を行うが、高度な油圧反動減衰機構により装輪車体への射撃衝撃を最小限に抑える。デジタル射撃管制システムや慣性航法装置との連動により、移動状態から停車後わずか1分未満で正確な照準・初弾発射をこなす。優れた機動性と即応性を備え、前線の歩兵部隊に追従しながら「シュート・アンド・スクート(撃って逃げる)」による効果的な火力支援を展開する。初期の車外射撃専用型「MC-A」と、車内射撃を完全に可能にした制式仕様「MC-B」が存在する。
| Official Name (正式名称) | M1129 mortar carrier |
| Country of Origin (開発国) | アメリカ合衆国 |
| Manufacturer (製造メーカー) | General Dynamics Land Systems (GDLS) |
| Designed (設計年) | ストライカー・ファミリー共通のベース車体として2000年代初頭の2002年より本格的な量産・設計の最適化が開始され、車内射撃が不可能な初期輸送型(MC-A)の改修を経て、120mm自動化駐退迫撃砲システム(Cardom)による車内からの戦闘射撃を完全に可能にした制式仕様「MC-B」が2005年春にアメリカ陸軍の第172ストライカー旅団戦闘チームへ初配備されたことで公式に運用を開始 |
| Primary Operators (主な運用組織) | アメリカ合衆国:アメリカ陸軍(開発国かつ最大の筆頭運用国。各ストライカー旅団戦闘チーム(SBCT)傘下の機動 infantry(歩兵)大隊・迫撃砲小隊、および偵察・監視・標的獲得(RSTA)騎兵大隊に広く配備。基本型の「M1129(MC-B)」に加え、現在は底面を爆風分散型のV字構造に刷新した生存性向上型バリアント(派生品)である「M1252(Double-V Hull:DVH)」、および最新の電子・足回り改修型「M1252A1(DVH-A1)」を主力現役運用中) タイ:タイ王国陸軍(初の公式な国外輸出・FMS受領国。陸軍の近代化計画および米タイ合同演習(コブラ・ゴールド)を通じた相互運用性強化のため導入。第11歩兵師団傘下の第112歩兵連隊(ストライカー装甲部隊)等において、120mm Cardomシステムを統合した「M1129 ストライカーMC」を中核自走迫撃砲火力アセットとして公式現役運用中) 北マケドニア:北マケドニア陸軍(NATO加盟に伴う防衛力近代化計画に基づき、米国政府(DSCA)からの公式FMS承認を経て計54両のストライカー・ファミリーを調達。陸軍の主要な軽歩兵大隊・即応部隊戦闘群の自動車化・機械化アセットとして、基本のM1126等とともに「M1129 迫撃砲車(MCV)」仕様を公式配備・運用中) |
| Crew / Capacity (乗員および兵員輸送数) | 3名 (操縦手、車長、砲手) + 兵員輸送数: 2名(総員 5名 ※迫撃砲の運用要員として乗車) |
| Combat Weight (戦闘重量) | 18,764 kg (18.76 t) |
| Dimensions (寸法: 全長/全幅/全高) | W (全幅): 3,890 mm (3.89 m ※サイドミラー・各種マウント部含む) / 車体幅:2,720 mm (2.72 m) L (全長 / 砲身含まず車体長): 7,540 mm (7.54 m) H (全高 / D指定の垂直高): 3,180 mm (3.18 m ※車長キューポラ部含む) / 車下・車体天面高:2,640 mm (2.64 m) |
| Armor (装甲の詳細: 複合装甲、ERA、APSの有無) | High-hard steel structure hull with optional bolt-on ceramic armor and slat/cage armor options (高硬度鋼板溶接構造車体 + ボルト留め式セラミック増加装甲、内面防破ライナー、スラット装甲オプション、最新型はM1252二重V字ハル仕様) ※基本装甲で14.5mm重機関銃弾や砲弾破片に対する防御力を有する。複合装甲や爆発反応装甲(ERA)は装備していない。 |
| Main Armament (主武装) | 1x 120 mm Mortar System (エルビットシステムズ製 Cardom 120mm自動化駐退迫撃砲システム / 米軍制式名称:M121 または RMS6-L) ※車体上面の大型ハッチを展開し、車内からの直接射撃を行う |
| Secondary Armament (副武装) | 1x 7.62 mm M240B machine gun (車長キューポラ部マウント) 1x 81 mm M252 mortar (車外・地上展開用として車載携行 ※大隊所属車の場合) 1x 60 mm M224 mortar (車外・地上展開用として車載携行 ※中隊所属車の場合) 4x M6 smoke grenade launchers |
| Engine (エンジン出力 hp/kW) | Caterpillar 3126 6-cylinder inline 4-cycle turbocharged diesel engine (キャタピラー社製 3126 直列6気筒4サイクルターボチャージドディーゼル、出力: 350 hp / 260 kW ※2,500 rpm時 ※後期の改修型仕様には Caterpillar C7 エンジン(350 hp)を搭載) |
| Max Speed (最高速度: 整地/不整地) | Paved (整地): 96 km/h 〜 100 km/h Unpaved (不整地): 約 40 km/h 〜 50 km/h |
| Operational Range (航続距離) | 500 km 〜 530 km |
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画像の引用元
- By The U.S. ArmySGT William A. Tanner Sr./2 CR Print Journalist – 2/2 and Romanian platoon live-fire, Apr. 8, 2015, Public Domain, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=53584171








