
海上自衛隊の最新鋭通常動力型潜水艦で、前型であるそうりゅう型後期艦のリチウムイオン電池技術を標準装備としてさらに発展させたシリーズである。船体設計には「新四胴型構造」と呼ばれる革新的な構造が採用され、被探知性を低下させるためのステルス性能や耐圧性能が大幅に強化された。さらに、新型の潜水艦戦闘管理システム(ZYQ-3-1)や光ファイバー線群陣ソナー(ZQQ-8)の搭載により、探知・通信能力および広域索敵能力が飛躍的に向上している。女性自衛官の乗艦を前提とした専用の居住区画が当初から設計に組み込まれていることも大きな特徴である。本型は潜航中にバッテリーを充電するためのスノーケル発電システムも大幅に強化されているが、1番艦「たいげい」から4番艦「らいげい」までは既存の12V25/25SBディーゼル機関をベースとした高出力化モデルが搭載されているのに対し、5番艦「ちょうげい」以降の建造艦からは次世代の新型高出力ディーゼル機関(25/31型)への換装が予定されており、これによりリチウムイオン電池への急速充電能力がさらに極大化され、水中持続力と戦術的隠密性が前期型と後期型でさらに決定的な差を生み出す構造となっている。
| Official Name (正式名称) | たいげい型潜水艦 / Taigei-class submarine |
| Country of Origin (開発国) | 日本 |
| Manufacturer (製造メーカー) | 三菱重工業 神戸造船所、川崎重工業 神戸工場 |
| Designed (設計年) | 2010年代半ばから、そうりゅう型後期艦で確立されたリチウムイオン電池技術を全面採用し、さらに新四胴型構造によるステルス性の向上や新型ソナー(ZQQ-8)の搭載を目指した次世代型通常動力型潜水艦として設計が進められ、2018年に1番艦の建造を開始 2022年に1番艦「たいげい」が就役したことで、優れた水中持続力と高度な探知能力を備えた最新鋭主力潜水艦としての本格的な運用が開始された潜水艦 |
| Primary Operators (主な運用組織) | 日本: 海上自衛隊(自衛艦隊 潜水艦隊:第1潜水隊群、第2潜水隊群、および潜水艦教育訓練隊(試験艦等への編入含む)において、現役および就役済みの「たいげい」「はくげい」「じんげい」「らいげい」などを配備・運用中) |
| Displacement (排水量):基準排水量 / 満載排水量 | 基準排水量:3,000 t / 水中(満載)排水量:約 4,300 t |
| Dimensions (寸法):全長、最大幅、喫水 | L: 84 m(全長) × W: 9.1 m(最大幅) × D: 8.5 m(深さ:10.4 m) |
| Propulsion (機関): | ディーゼル・エレクトリック方式(リチウムイオン電池駆動)、2x 川崎重工 ディーゼル機関(5番艦以降は新型の25/31型を搭載予定)、1x 推進電動機、1軸推進、出力:水中 6,000 hp |
| Speed (速力): | 非公開 / 水中:20 kt(約 37 km/h) |
| Range (航続距離): | 非公開(大容量リチウムイオン電池と新型スノーケル発電システムの組み合わせにより、そうりゅう型を上回る優れた水中持続力・巡航性能を有する) |
| Complement (乗員数): | 約 70 名(女性自衛官の勤務を想定した専用居住区画やシャワー室等を当初から設計に導入) |
| Sensors and Processing Systems (センサー・レーダー): | ZQQ-8 潜水艦ソナーシステム(光ファイバー線群陣ソナー等を採用し、探知・処理能力を刷新) ZYQ-3-1 潜水艦戦闘管理システム(潜水艦情報処理装置) ZPS-6H 潜水艦用対水上レーダー |
| Armament (兵装): | VLS(垂直発射システム):非搭載(セル数:0) 6x HU-606 533mm魚雷発射管(艦首上部に配置、18式魚雷および潜水艦発射型ハープーン対艦ミサイルなどを運用可能) |
| Aircraft Carried (艦載機)、 Carrying capacity(積載能力): | ヘリコプター運用能力および飛行甲板などは非装備 車両・貨物運搬能力:非装備(純粋な水中戦闘艦艇であるため、自艦用の作戦用資機材・魚雷等以外の車両や貨物の運搬能力は持たない) |
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