
海上自衛隊の通常動力型潜水艦で、従来の涙滴型から脱却し、潜航時の抵抗軽減と容積効率を両立した「葉巻型」船体を初採用したシリーズである。これにより艦首に超大型の高性能ソナーを、船体側面には側面配置ソーナー(ZQQ-6)を搭載可能となり、索敵能力が大幅に向上した。船体表面には吸音タイルが全面的に貼られ、高い静粛性と隠密性を確保し、長年日本の海中防衛の主力を担ってきた。現在は「たいげい型」などの就役に伴い練習潜水艦への種別変更や退役が進んでいるが、その基本設計は次世代の艦に引き継がれている。本型のセイル構造物においては、1番艦「おやしお」から7番艦「くろしお」までは高張力鋼が主に使用されていたが、8番艦「たかしお」以降の建造艦からは、さらなる軽量化、トップヘビーの改善、および磁気シグネチャーの低減を目的に、複合材料である炭素繊維強化プラスチック(CFRP)がセイルの一部に導入され、前期型と後期型で構造的なアップデートが行われている。
| Official Name (正式名称) | おやしお型潜水艦 / Oyashio-class submarine |
| Country of Origin (開発国) | 日本 |
| Manufacturer (製造メーカー) | 三菱重工業 神戸造船所、川崎重工業 神戸工場 |
| Designed (設計年) | 1990年代前半から、大容量の新型ソナー(ZQQ-6)の搭載や船体のステルス化(吸音タイルの採用)を両立するため、それまでの涙滴型に代わる新設計の「葉巻型」船体を採用した次世代通常動力型潜水艦として設計が進められ、1994年に1番艦の建造を開始 1998年に1番艦「おやしお」が就役したことで、日本の周辺海域における哨戒・防衛任務を担う主力潜水艦としての本格的な運用が開始された潜水艦 |
| Primary Operators (主な運用組織) | 日本: 海上自衛隊(自衛艦隊 潜水艦隊:第1潜水隊群および第2潜水隊群、または潜水艦教育訓練隊において、練習潜水艦へ種別変更された「いそしお」「みちしお」や、現役の「うずしお」「たかしお」「やえしお」「せとしお」「もちしお」などを配備・運用中) |
| Displacement (排水量):基準排水量 / 満載排水量 | 基準排水量:2,750 t / 水中(満載)排水量:3,500 t |
| Dimensions (寸法):全長、最大幅、喫水 | L: 82 m(全長) × W: 8.9 m(最大幅) × D: 7.4 m(深さ:10.3 m) |
| Propulsion (機関): | ディーゼル・エレクトリック方式、2x 川崎重工 12V25/25SB ディーゼル機関、1x 推進電動機、2軸推進、出力:水上 3,400 hp / 水中 7,700 hp |
| Speed (速力): | 水上:12 kt(約 22 km/h) / 水中:20 kt(約 37 km/h) |
| Range (航続距離): | 非公開(一般的な通常動力型潜水艦の標準的な航続性能を有する) |
| Complement (乗員数): | 約 70 名 |
| Sensors and Processing Systems (センサー・レーダー): | ZQQ-6 潜水艦ソナーシステム(艦首円筒形ソーナー、側面配置ソーナー、えい航ソーナー(TASS)で構成) ZPS-6 潜水艦用対水上レーダー |
| Armament (兵装): | VLS(垂直発射システム):非搭載(セル数:0) 6x HU-605 533mm魚雷発射管(艦首上部に配置、89式魚雷およびハープーン対艦ミサイルを発射可能) |
| Aircraft Carried (艦載機)、 Carrying capacity(積載能力): | ヘリコプター運用能力および飛行甲板などは非装備 車両・貨物運搬能力:非装備(純粋な水中戦闘艦艇であるため、自艦用の作戦用資機材・魚雷等以外の車両や貨物の運搬能力は持たない) |
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- By Kenichiro MATOHARA, CC BY 2.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=17987367






