
概要と開発の背景
24式装輪装甲戦闘車は、2010年代末から2020年代初頭にかけて日本の防衛省および三菱重工業(Mitsubishi Heavy Industries, Ltd.)によって開発され、2024年(令和6年度)より陸上自衛隊への調達が開始された装輪型の歩兵戦闘車(ICV)である。陸上自衛隊では、各地の即応機動連隊において16式機動戦闘車と共同行動をとる歩兵輸送・火力支援用として、主に96式装輪装甲車が運用されてきた。しかし、96式装輪装甲車は武装が12.7mm重機関銃や96式40mm自動てき弾銃にとどまり、敵の装甲目標や強固な拠点に対抗できる直射火力が不足していたほか、16式機動戦闘車との不整地・高速機動時の追従性や防護力における乖離が課題となっていた。そのため、16式機動戦闘車の共通車体コンポーネントをベースに開発された「共通戦術装輪車」ファミリーの歩兵戦闘型として、高い機動性と防護性能、直射機関砲火力を併せ持つ新型車両の調達が開始された。
構造と技術的特徴
構造上の最大の特徴は、16式機動戦闘車で実績を確立した8輪コンバットタイヤおよび駆動系シャーシをベースとしながら、車体上部に旋回砲塔を搭載し、主武装として80.3口径30mm機関砲(Mk.44 Bushmaster II)を採用している点にある。副武装にはMk.52 7.62mmチェーンガンを備え、毎分約200発の30mm高精度連続射撃により敵装甲車や拠点目標を制圧する直射火力を獲得した。車体は防弾スチール鋼板溶接構造に加え、脅威に応じて交換・増設可能な複合装甲システムが導入されている。駆動系には三菱製水冷4ストローク直列4気筒ターボチャージド・ディーゼルエンジン(570馬力)と8輪駆動(8WD)システムを搭載し、16式機動戦闘車と同等の整地最高速度100km/h以上を発揮して完全に同一ペースで協調行動できる足回りを備える。車内には乗員3名(車長、砲手、操縦手)に加え、後部兵員室に1個分隊(完全装備隊員8名)を快適に収容・防護する設計がなされている。
運用実績と評価
2024年(令和6年度)の調達開始以降、陸上自衛隊の各師団・旅団に新編された即応機動連隊や偵察戦闘部隊等への優先配備が進められている。16式機動戦闘車と同一の走破メカニズムを備えることで、公道を利用した数百キロメートルにおよぶ長距離高速展開時や不整地での急加速・旋回時において、機動戦闘車から遅れることなく完全に追従・協調行動できる高い運用即応性が具体的に高く評価された。また、従来の89式装甲戦闘車(履帯式)と比較して長距離自走性能と運用コスト面で格段に優れ、96式装輪装甲車と比較して圧倒的な防護力と30mm機関砲による火力支援能力を獲得した。ファミリー車両である「24式機動120mm迫撃砲」や「25式偵察警戒車」と車体共通化が図られており、維持管理や部品補給の効率化に大きく貢献する現代陸上自衛隊の即応機動防衛体制の基幹装甲火器として確固たる立ち位置を確立している。
| Official Name (正式名称) | 24式装輪装甲戦闘車 / Type 24 AWCV (Armored Wheeled Combat Vehicle) |
| Country of Origin (開発国) | 日本 |
| Manufacturer (製造メーカー) | 三菱重工業 |
| Designed (設計年) | 日本で2010年代後半から次期装輪装甲車計画として開発が進められ、2024年に陸上自衛隊で制式採用・運用開始された装輪歩兵戦闘車 |
| Primary Operators (主な運用組織) | 日本:陸上自衛隊(即応機動連隊、偵察戦闘大隊、第1偵察戦闘大隊、第2偵察戦闘大隊、第3偵察戦闘大隊、第4偵察戦闘大隊、第5偵察戦闘大隊、第6偵察戦闘大隊、第7偵察戦闘大隊、第8偵察戦闘大隊、第13偵察戦闘大隊、第14偵察戦闘大隊など) |
| Crew / Capacity (乗員および兵員輸送数) | 3名(車長、砲手、操縦手)+ 8名(完全装備1個分隊員) |
| Combat Weight (戦闘重量) | Approx. 26.0 t |
| Dimensions (寸法: 全長/全幅/全高) | W: 2.98 m, L: 8.45 m, D: 2.90 m |
| Armor (装甲の詳細: 複合装甲、ERA、APSの有無) | Welded steel hull based on Type 16 MCV platform with modular add-on armor(16式機動戦闘車(MCV)のプラットフォームをベースにしたモジュール式付加装甲付き溶接鋼鉄製車体) |
| Main Armament (主武装) | Mk 44 Bushmaster II 30mm Automatic Cannon |
| Secondary Armament (副武装) | Type 74 7.62mm Coaxial Machine Gun , RWS capability |
| Engine (エンジン出力 hp/kW) | Mitsubishi 4VA 4-stroke V8 water-cooled turbo diesel, 570 hp / 419 kW |
| Max Speed (最高速度: 整地/不整地) | Paved: 100 km/h, Unpaved: Approx. 50 km/h |
| Operational Range (航続距離) | 400 km |
OPERATING FORCES / 運用国・軍種
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画像の引用元
- By Mittler Report Verlag, https://euro-sd.com/2024/09/major-news/40266/jgsdf-calls-for-numerous-afvs/







