
海上自衛隊の試験艦「あすか」(ASE-6102)は、将来の護衛艦などに搭載される新しいシステムや武器、試作装備品の実用評価試験を行う専用艦である。住友重機械工業浦賀造船所で建造され、1995年3月22日に就役した。同型艦はなく、省力化やステルス化、新型レーダーやソナーをはじめとする艦載兵器のテストベッドとしての役割を担い続けている。近年では防衛装備庁が開発を進めるレールガンや高出力レーザーなどの海上実射・運用試験の支援でも大きな実績を挙げた。また、自衛艦として初めて曹士女性自衛官が乗り組んだ艦でもある。母港は横須賀であり、開発隊群の艦艇開発隊に所属している。
| Official Name (正式名称) | あすか (試験艦) / JS Asuka |
| Country of Origin (開発国) | 日本 |
| Manufacturer (製造メーカー) | 住友重機械工業 浦賀造船所 |
| Designed (設計年) | 平成4年度(1992年度)計画において基本設計・建造予算が計上され、1995年3月22日に竣工・就役して運用を開始 |
| Primary Operators (主な運用組織) | 日本: 海上自衛隊 自衛艦隊開発隊群隷下 技術評価開発隊 |
| Displacement (排水量):基準排水量 / 満載排水量 | 基準排水量 4,250 t / 満載排水量 6,200 t |
| Dimensions (寸法):全長、最大幅、喫水 | 全長 151.0 m × 最大幅(W) 17.3 m × 深さ(H) 10.0 m × 喫水(D) 5.0 m |
| Propulsion (機関): | ガスタービン推進(※かつてはガスタービン2基と電動機1基を組み合わせたCOGLAG推進の試験を行っていたが、現在は電気推進試験の終了に伴い、ガスタービンのみで駆動) / 川崎重工業(Kawasaki Heavy Industries)がライセンス生産したGeneral Electric LM2500 ガスタービンエンジン 2基、2軸駆動、総出力 43,000 PS |
| Speed (速力): | 27 kt |
| Range (航続距離): | 非公開 |
| Complement (乗員数): | 約70人(※試験時にはこのほかに防衛装備庁やメーカーの試験技術員が約100名まで便乗可能な余裕を持った設計となっている) |
| Sensors and Processing Systems (センサー・レーダー): | 航海用・対水上捜索レーダー(OPS-20、OPS-18等)、対空捜索レーダー(OPS-14等)。また、FCS-3(射撃指揮装置3型)やOQS-XX(新型ソナーシステム)などの試作装備、近年ではFCネットワーク用アンテナの実証試験装置が搭載されている |
| Armament (兵装): | VLS(垂直発射システム):水上艦用試作垂直発射装置 1基(Mk.41 mod.17 VLS をベースとした試作型、8セル、主に新世代ミサイルの発射試験用。試験内容に応じて撤去・再搭載等が行われる) 水上発射管:3連装短魚雷発射管 2基(新世代魚雷の発射試験用) 固定艦砲・CIWS:非搭載(固定の常設武装は持たない) 特記試験装備:防衛装備庁が開発中の「電磁レールガン(Electromagnetic Railgun)」や「高出力レーザーシステム(High-Power Laser System)」の海上実射試験用として、前甲板などに一時的に試作砲や光学・電源筐体が搭載・試験運用される |
| Aircraft Carried (艦載機)、 Carrying capacity(積載能力): | 搭載機数:固有の有人艦載ヘリ・無人航空機は0機(常駐機はなし) ヘリコプター運用能力:船体後部に広大な飛行甲板(ヘリコプター発着艦甲板)と、1機分のヘリコプター格納庫を装備、SH-60K等の哨戒ヘリコプターの発着艦および艦上運用試験(着艦拘束装置等の評価)に対応する能力を持つ 車両・貨物運搬能力:一般的な車両・貨物輸送用の設計ではないが、艦内には各種試験機材や試作システム、計測器類を大量に積載・設置するための広大な実験室(試験技術官室)や予備スペースが確保されている |
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- By 海上自衛隊, CC BY 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=142553775




