
アメリカのNorthrop Grumman社が主導開発した、世界初の全翼型(主翼と胴体が一体化した尾翼のない形状)超大型ステルス戦略重爆撃機である。レーダー、赤外線、音響、可視光のあらゆるシグネチャー(機体固有の探知信号)を徹底的に低減した究極の低可視性を誇り、敵の高度な防空網を単独で完全に突破して戦略目標を直接叩く能力を備える。乗員はわずか2名で運用され、独自のGPS支援標的システムと高度な電子戦システムを完全統合している。機内燃料のみで大陸間をノンストップ飛行できる無給油航続性能を持ち、機内の巨大な兵装庫に各種通常精密誘導兵器や核兵器を完全格納して世界中に圧倒的な火力を投射できる現代最高のステルス航空兵器である。
| Official Name (正式名称) | B-2A Spirit |
| Country of Origin (開発国) | アメリカ合衆国 |
| Manufacturer (製造メーカー) | Northrop Grumman Corporation (主契約者および全体設計・システム統合。主要共同チームとして、The Boeing Company、Hughes Radar Systems Group、General Electric Aircraft Engine Group、Vought Aircraft Industries, Inc. が参画) |
| Designed (設計年) | 1970年代末から始まった先進技術爆撃機(ATB)計画に基づき、1979年に基本要件定義が始動、1981年10月20日にNorthrop社が主契約者として選定されたことでシステム詳細設計が本格開始された。その後、開発フェーズを経て1988年11月22日にパームデールの第42工場で初めて公式にロールアウト(公開)され、1989年7月17日に初飛行に成功した。実戦部隊への最初の機体(Spirit of Missouri)のデリバリーは1993年12月17日に行われ、1997年4月に初期作戦能力(IOC)を公式に獲得したことでアメリカ空軍での実質的な現役運用が開始された。 |
| Primary Operators (主な運用組織) | アメリカ合衆国:アメリカ空軍(戦略抑止とグローバル打撃を統括する空軍地球規模攻撃コマンド(AFGSC)傘下の第8空軍に所属し、ミズーリ州ホワイトマン空軍基地を唯一の常駐拠点とする第509爆撃航空団(実戦を担う第393爆撃飛行隊 “Tigers”、および作戦・機種転換訓練を担う第13爆撃飛行隊 “Grim Reapers”)、ならびに同基地で機体を共有して共同運用にあたる空軍国民近衛兵(ANG)第131爆撃航空団(第110爆撃飛行隊)、さらにカリフォルニア州エドワーズ空軍基地にて機体統合アビオニクス等の先進試験・改修評価を担う空軍機材コマンド(AFMC)第412試験航空団傘下のB-2統合試験部隊(CTF)にて「B-2A」を運用中 |
| Crew (乗員) | 2名 (1x Pilot、1x Mission Commander) ※必要に応じて最大3名でのフライトに対応する座席設計構造を持つ |
| Dimensions (寸法):全長、全幅(翼幅)、全高 | L (全長): 69 ft (20.9 m) W (全幅(翼幅)): 172 ft (52.12 m) H (全高): 17 ft (5.1 m) |
| Empty / Max Takeoff Weight (自重 / 最大離陸重量) | Empty (自重): 160,000 lb (72,575 kg) Max Takeoff Weight (最大離陸重量): 336,500 lb (152,634 kg) |
| Powerplant (エンジン):型式、推力 | 型式: 4x General Electric F118-GE-100 (アフターバーナー非搭載のノン・アフターバーニング型ターボファンエンジン) 推力: 1基あたり 17,300 lbf (77 kN / 4基合計最大 69,200 lbf クラス) |
| Max Speed (最大速度):マッハ表記、高度別の速度 | マッハ表記: High Subsonic (高亜音速 / マッハ 0.8 クラス) 高度別の速度: 高高度(実用巡航高度域)の兵装非搭載状態において 約 628 mph (約 1,010 km/h) となり、熱および赤外線シグネチャーの抑制とソニックブーム発生防止のためにアフターバーナーを排除していることから、全高度において超音速飛行性能は有さず高亜音速領域に制限される |
| Combat Range (戦闘行動半径) / Ferry Range (航続距離) | Combat Range (戦闘行動半径): 空中給油能力を有するため、実質的な限界値は乗員の体力限界および勤務時間制限にのみ依存する。給油を伴わない単独での標準インターコンチネンタル(大陸間)作戦プロファイルは約 4,400 miles (約 7,000 km) 前後 Ferry Range (航続距離): 6,000 n.mi 以上 (約 6,900 miles 以上 / 約 11,100 km 以上) ※機内燃料(167,000 lb)を満載した無給油での最大移動(自力回航)距離。空中給油を1回挟むことで 10,000 n.mi (12,000 miles / 19,000 km) 以上の連続フライトが可能となる |
| Service Ceiling (実用上昇限度) | 50,000 ft (15,240 m) |
| Hardpoints (ハードポイント):ミサイルや爆弾の搭載能力 | 外部ハードポイントは無し(ステルス性維持のため)。胴体中央部に並列配置された2カ所の「機内兵装庫(ウェポンベイ)」内に装備された「回転式ランチャー(Rotary Launcher Assembly / RLA)」またはラックアセンブリにて最大 40,000 lb (18,144 kg) 〜 改修内容により最大 60,000 lb (27,216 kg) の通常・核兵装を完全格納マウント可能。標準ロードアウトとして 80x Mk-82 500ポンド爆弾(または GBU-38 JDAM)、16x GBU-31 JDAM、16x B61-7/-11/-12核爆弾、16x AGM-158 JASSM長距離巡航ミサイル、あるいは超大型超重規格の超大威力地中貫通爆弾である 2x GBU-57 MOP(Massive Ordnance Penetrator)を独占的にマウント可能 |
| Fixed Armament (固定武装):機関砲の口径、弾数 | なし |







